単頭飼いから多頭飼いにする前の3つの注意点

 最近はペットOKのマンションが増えてきたこともあり、一人暮らしでワンちゃんを飼っているという人も多いです。

 

 「単頭飼い」「多頭飼い」など飼い方は様々です。

 

 そこで、「多頭飼い」に焦点を絞って、単頭飼いにはない多頭飼いのメリットと、こんな場合には多頭飼いするべきでないというケースについてまとめたので見ていきましょう!

犬の多頭飼いの難しさ

 

〜「寂しくならない」は誤解?〜

一匹での留守番は悲しませる?

 一人暮らしだと、飼い主さんが外出する時に、ワンちゃん一匹で留守番させなければいけません。

 

 一匹だけでの留守番だとワンちゃんを悲しませると思って、多頭飼いを検討している人もなかにはいるでしょう。

 

 確かに一匹より二匹の方がワンちゃんとしても寂しさは少なくなりますし、多頭飼いならではのメリットもたくさんあります。

多頭飼いで勘違いして欲しくないこと

 しかし、単に二匹なら寂しくないだろうという理由だけで、多頭飼いはおすすめしません。

 

 多頭飼いにすると飼い主さんの手間や苦労が増えることは確実です。

 

 「飼ってから気付いた」じゃ遅いんです。

 

〜多頭飼いがもたらすメリット〜

社会性・ルールを覚える

 子犬のうちから多頭飼いすると、ワンちゃんが自然と社会性を育んでいけます。

 

 たとえば、相手を噛む力の加減など、ワンちゃん同士が遊びを通じて身に着けるルールは人間には教えられないことです。

運動不足・ストレス解消に効果的

 また、一緒に遊ぶことで運動不足やストレスを解消できますし、一匹だけで留守番させるより飼い主さんの心配も少なくなるでしょう。

 

 運動不足から解消されることで「肥満」になる心配も減りますし、ストレスが解消されることでストレスが原因の「病気」にかかりにくくなります。

仲良く留守番できるようになる

 先に飼っているワンちゃんが大人の場合も同じことで、これまで寂しがってばかりだったのが、子犬を迎えてからしっかり留守番できるようになったというケースもたくさんあります。

 

 もちろん飼い主さんにとってのメリットも大きく、ワンちゃんに囲まれて過ごす生活はワンちゃん好きの方にとってこの上ない幸せです。

 

〜多頭飼いしない方がよい3つのケース〜

 一匹より二匹の方が、留守番の時にワンちゃんが寂しくないと考えるのは、多頭飼いを検討する大きな理由ではありますが、その考えに至った理由は何でしょうか。

いたずらの原因が「寂しさ」ではないとき

 たとえば、留守中いつもワンちゃんが問題行動を起こすような場合、それは本当に寂しさからくる行動なのでしょうか?

 

 暴れて部屋を荒らす、衣類を食べる、毛が抜けるほど体をなめる、ずっと吠え続けている、など問題行動はいろいろありますが、その原因は一匹で留守番することの寂しさとは限りません

 

 もし違う原因によるものであれば、たとえ多頭飼いにしたところで根本的な解決にならず、問題が倍増するだけということも考えられます。

大人になってからの多頭飼いは厳しい

 また、特に問題なく留守番できているワンちゃんに対して、飼い主さんが勝手に寂しいに違いないと思って多頭飼いにすると、先にいるワンちゃんにとってはかえってストレスになってしまうこともあるでしょう。

 

 子犬のうちから多頭飼いならワンちゃん同士もそれに慣れますが、大人のワンちゃんのなかには、相性の問題もあって別のワンちゃんと仲良くできないことも考えられるからです。

「遊び」と「散歩」は全くの別物

 また、二匹で遊んでくれたら運動不足の解消になって散歩の負担が減ると考えている場合も、多頭飼いはおすすめできません。

 

 たとえワンちゃん同士で仲良く遊んでいるとしても、ワンちゃんにとって「遊び」と「散歩」とは別物です。

 

 何匹飼ってもワンちゃん同士では散歩には行けないので、多頭飼いなら散歩しなくてよいわけではないことに注意してください。

 

次の記事:「単頭飼い犬がいる人の外泊時の3つの心構え」

 

前の記事:「犬を単頭飼いから多頭飼いにする時の2つの注意点」

 

最後に

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