去勢は、一般的には生後6ケ月ぐらいといわれています。
それは身体成長段階ではちょうどオスもメスも性成熟期を迎える少し前にあたります。
最後まで読んでいただくことで、猫の去勢手術の具体的な時期や注意点を理解できますので、見ていきましょう!
〜子猫の去勢はいつごろがベスト時期か?〜
初回発情前の避妊手術が望ましいでしょう。
生後6か月を過ぎると去勢はできないかというとそうではなく、成猫でも可能ですが、あまり遅くなるとスプレー行為がおさまらない等の症状もられます。
全身麻酔をかけるので、体調のいい時を狙ったほうがいいです。
オス猫の場合
性成熟期には特徴があり、オスの場合は6−10ヵ月といわれています。
その時にはスプレー行動(放尿マーキング)等がみられ、縄張りを意識し、攻撃的になります。
メス猫の場合
メスの場合は特有の鳴き声を上げ、身体を人やものに擦り付けたり、腰のあたりを触るとお尻を持ち上げる行為等がみられます。
これらの特徴を見始めたら、すぐに手術をします。
〜猫の去勢手術を失敗させないための注意点〜
ワクチンの接種は期間が決められているので、その期間を過ぎていたら、手術前に再度ワクチンを打たなければならない時もあります。
また、手術の時に全身麻酔を行うので、手術前12−18時間は絶食が必要です。
全身麻酔なので、胃の中の物をはいてしまう危険性があるので、手術前日は食べていいですが、手術当日は絶食、絶飲となります。
オス猫の場合
実際の手術はオスの場合、肛門付近の皮膚に小さな切込みを入れて、そこから睾丸を取り除きます。
縫合の必要がないので、抜糸の必要もありません。
メス猫の場合
メスは回復手術を行うので、再診をし、抜糸を行います。
日帰りも可能ですが、入院をさせ、点滴をする病院もあります。
手術後のケアで気をつけることは、麻酔から覚めるまでは病院で様子観察をされます。
その後、消化機能が戻るまでは絶食です。
麻酔が戻らない前に食べてしまうと吐いてしまいます。
医師の方より消炎剤や抗生物質などが処方されます。
オス猫メス猫共通事項
傷口が開いたり、傷口をなめたりすると不衛生ですので、オス、メスともにエリザベスカラーを付けられます。
特にメスについては開腹手術をしているので、傷口の管理は重要です。
また、術後の食欲の有無や状態の観察は大切です。
固い物などを急に与えたりせずに、獣医師の指導に応じて、食べることができる食事を少しずつ試していくことが大切です。
排尿、排便についても尿の色や量、また排便の量や色、形状なども細かく観察していかなければなりません。
~猫の去勢手術費用はいくらかかる?~
猫の去勢手術費用は、
・オス:1−2万円
・メス:2−4万円
がだいたいの相場です。
ですが、これにはレントゲン代等の術前検査代金は含まれていません。
また、術後、再検診をしたり、薬剤に関する費用は含まれていません。
この術後の再検診や薬剤は結構費用が掛かります。
〜猫の去勢手術は失敗例もある〜
手術ですので失敗例もあります。
たとえば、発情中に手術したので、卵巣が膨らんでいたのか、卵巣の取り残しがあった例もあります。
また、医師の力不足で手術中に尿管を傷つけた例も見られます。
さらに、メスの場合は開腹してみないと卵巣を取り除いたかどうか分からないので、開腹したらすでに卵巣除去の手術は受けていたという例もあります。
施術を受ける前にしっかりと動物病院のことについても調べることが重要にもなってきます(もちろんどんなに敏腕な先生でも失敗してしまう可能性はあります)。
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最後に
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