ドブ臭い犬の口臭の5つの原因と5つの解消方法

 ワンちゃんの口が臭いと体調不良ではと心配になってしまいますよね。

 

 言い方はひどいですけど、生ゴミの臭いやドブ臭さ、うんちの臭いなどアンモニアが原因で犬の口臭は発生します。

 

 まずはそれぞれの細かい原因を知り、しっかりとケアしてあげましょう。

 

 最後まで読んでいただくことで、ワンちゃんの口臭の原因やケアの方法を学ぶことができますので、一緒に見ていきましょう!

犬の口臭

〜犬の口が生ゴミ臭い5つの原因〜

 原因として考えられるのは、歯周病口腔内の疾患口腔内の乾燥内臓疾患ペットフードの劣化などです。

歯周病

犬の歯周病の原因

(「犬の洋服、ペットと快適に暮らす」さんから引用)

 

 歯周病はワンちゃんの口臭の中でも最も多い原因です。

 

 人間と比べるとワンちゃんは歯垢が歯石に変わりやすく、3歳以上のワンちゃんの実に約8割が歯周病になっていると言われるほどです。

 

 歯垢や歯石が発する臭いや膿なども口臭の原因になりかねません。

 

 また、歯周病は生ゴミのような臭いの他に出血も見られます。

 

 歯周病の症状がひどくなってくると全身麻酔をして歯垢や歯石を取り除く手術を行う場合もあります。

 

 歯垢や歯石を取り除くだけでは間に合わず、そもそも歯が弱っている場合は抜歯手術を行うこともあります。

 

 手術をした後は、細菌の繁殖を防ぐ必要があるので、抗生物質をワンちゃんに飲ませる必要が出てきます。

悪性腫瘍

 また、悪性腫瘍があると口腔粘膜や歯肉だけではなくて骨の組織全体が著しく破壊されてしまいますので、腐敗臭のような口臭に繋がることもあり注意が必要です。

 

 悪性腫瘍といっても種類は様々あり、扁平上皮ガンメラノーマ(悪性黒色腫)というものがあります。

犬の扁平上皮ガンとメラノーマ

(「子犬のへや」さんから引用)

 

扁平上皮ガン(血生臭い口臭)

 口の中など食べ物や飲み物から刺激を受けることで発生しやすいガンになります。

 

 ガンの症状が進行するにつれて、腫瘍のある部分が化膿・出血を起こすとそこに細菌やウイルスが入り込み、感染症も引き起こすことがあります。

 

 臭いの特徴としては「血生臭い」ので、ワンちゃんの口から血生臭い口臭を感じたら、この病気を疑い、早めに病院へ連れていってください。

 

 口の中の他に、刺激を受けやすい部分としてあげられるのは、体重がかかる爪の根元、匂いを嗅ぐために日々大活躍な鼻の先端、いろんな音を聞き取る人間より優れた耳の先端へも発生するガンになります。

 

 ただ、元気なうち(免疫力が高いとき)は自己回復力で症状を抑えられることがありますが、子犬老犬(シニア犬)の場合は免疫力も低く、少しのきっかけで症状が悪化してしまうので、飼い主さん自身もワンちゃんが普段と違う様子ならすぐに獣医師さんの元へ連れていってあげてください。

 

 早期発見が重要なポイントです!

 

メラノーマ(卵が腐ったような腐敗臭な口臭)

 口の中の粘膜に発生する悪性黒色腫で、とても足が速く、リンパ節に転移することがある悪性腫瘍です。

 

 口の中にこの腫瘍ができた場合は、ほんと強烈な臭いで、室内飼いのワンちゃんの場合、家の中がこの腐敗臭でいっぱいになってしまうくらいの口臭です。

 

 皮膚にできることもありますが、そのときは特に臭いは発しません。

 

 どっちみち早く動物病院へ連れていくのはマストです。

 

口呼吸による乾燥

 また、ワンちゃんの鼻の調子が悪くて口で呼吸をしている場合や水分量が不足している場合など、口の中が乾燥している状態になり唾液が濃縮されることによって口臭が発生する場合もあります。

 

 健康なワンちゃんでも夏場は特に体内の熱を放出するために口で呼吸することもあります。

 

 この場合、水分補給室温のチェックを行うように心がけましょう。

その他の病気

 上記で、ガンやメラノーマが原因と書きましたが、さらに下記のような病気の場合もあります。

 

 アンモニア臭がする場合は腎臓や肝臓の疾患、便のような臭いがする場合は腸閉塞腸のねじれ、甘い臭いがする場合は糖尿病門脈シャント、生臭い臭いがする場合は胃ガン、オシッコのニオがする場合は尿毒症なども考えられます。

 

 どのみち、口臭から病気を疑うことはできるので、気になる臭いをワンちゃんが発しているようなら、さっさと病院へ連れていってください(何度も同じことを書いて申し訳ありませんが、これが本当にワンちゃんと長く過ごす上で大事になってきます)。

ペットフードの酸化・劣化

 他にも、ペットフードは一度開封すると酸化して劣化してしまいますので気をつけなくてはなりません。

 

 ドライフードウェットフードでも酸化の仕方が違ってきて、ドライフードならそこまで気にする必要はありませんし、逆にウェットフードの場合は水分が多く含まれている分、酸化スピードが早いです。

 

 酸化してしまうとワンちゃんがお腹を壊すこともありますので、ウェットフードを与える場合は特に気をつけてください。

 

 ペットフードが酸化・劣化することで、歯に付いた食べかすがいつもの臭いと異なり、口臭のように感じられるのです。

〜自宅でできる5つの犬の口臭対策〜

 ワンちゃんの口臭の対策としましては、歯磨きを行うことや歯磨きシートを使うこと、添加物のないペットフードに替えることや歯磨き効果が得られるおもちゃを利用すること、歯石を除去することなどがあげられます。

シートを使って歯磨き

 歯磨きを習慣にすることによって口臭の予防に繋がります。

 

 ただし、ワンちゃんは歯磨きを嫌がる子も多いのが事実です。

 

 もちろん歯ブラシを使って歯磨きすることで、歯の隙間もしっかり磨け、歯周病や口臭の対策になりますが、暴れる子も多いことでしょう。笑

 

 そんな感じで、歯磨きを嫌がる場合は歯磨きシートなどもありますので、ワンちゃんが好むフレーバーのシートを見つけて使ってみてください。

 たくさんのご家庭で使われているペットキッス (PETKISS) PETKISS 歯みがきシート」ですが、指にシートを巻きつけてワンちゃんの歯の表面を拭き取ってあげることで口臭を防ぐとこができます。

 

 たしかに歯ブラシで歯を磨くよりは歯垢を取り除くことはできませんが、やらないよりは全然マシです。

 

 歯ブラシを嫌がられたことで、「歯磨き」自体を諦めてしまっている飼い主さんがいるのも事実です。

 

 このシートを使うことで簡単にワンちゃんの歯磨きができますので、ほんとにおすすめです。

 

 ちなみに、我が家のココアも使用してますよ!

歯磨き用の無添加のガムやおもちゃ

 中にはシートでの歯磨きすらさせてくれないワンちゃんもいることでしょう…笑

 

 それを解決すべく、歯磨き効果が得られるワンちゃん用のガムおもちゃが売られていますので、これらを利用するのもひとつの手段です。

 遊んでいる最中に歯磨き効果が得られれば、ワンちゃんにも無駄にストレスを与えずに歯の健康を保てますからね!

 

 ガムやおもちゃをしっかり噛むことで、歯に付いた歯垢を取ることができるのでオススメです。

 

 「噛む」ということはワンちゃんにとったらストレス解消方法のひとつにもなるので、歯磨きを兼ねて一石二鳥ですよ!

添加物のないペットフード

 また、ペットフードを添加物のない天然由来成分のものに替えるというのもおすすめです。

 

 添加物が入っていると、天然由来成分のみのものに比べて、酸化の進みを抑えてアンモニア臭を低減する効果も期待できます。

 

 無添加のドッグフードというのは意外と少ない中、この「YumYumYum」というドッグフードは国産原料を使い、添加物が入っていないものになります。

 

 正直こういう商品は値段が高いイメージがありますが、ミシュランに認められ、テレビで紹介された割には1,980円とめちゃくちゃ安く、口コミでかなり広がっています。

 

 「95.7%が食べた!」というのがキャッチコピーですが、その理由として、国産かつお節を使っており、袋を開けた瞬間にワンちゃんが欲しがるご飯になっています。

 

 「YumYumYum」の一粒一粒も1cmと小粒になっており、チワワやポメラニアン、トイプードルといった小型犬も食べやすいサイズになっていて、我が家のココア(チワワ)も問題なく食べられています。

 

 最近となってどんどん広まっており、割引キャンペーンも限定的なものとなっていますので、他のワンちゃんに食べられる前にまずはチェックだけしてみてください!

全身麻酔をして歯垢・歯石の除去手術

 歯垢や歯石が原因の場合は思い切って除去手術を受けるというのも選択肢のひとつです。

 

 これらが歯に付いたままだと、そこから酸化が始まってアンモニア臭を発してしまうので、ワンちゃんに一時的にストレスを与えてしまいますが、有効な手段と言えます。

 

 手術の一般的な費用相場は、2万円〜4万円となっていますが、ワンちゃんの犬種や体の大きさによって変わってきますので、近くの動物病院に直接問い合わせた方が間違いないです。

 

 また、全身麻酔をして除去手術をすることが一般的になっているので、麻酔の分量によっても異なってきます。

 

 歯石除去手術の内容内訳として、

 ・診察

 ・手術前の血液検査

 ・レントゲンでの撮影

 ・麻酔

 ・血管を確保

 ・歯石除去

 があります。

 

 それぞれに費用がかかってきますが、上記の6つの内容を込み込みでだいたい2万円〜4万円というのが一般的です。

 

 もちろん小型犬より大型犬、体重が軽い犬より重い犬の方がかかる料金は高くなります。

 

 また、歯垢や歯石をそのままにしていて、歯に付着している量が多ければ多いほど作業にかかる時間が増えるので、費用も増えます。

 

 ひとつ注意点として挙げたいのは、先ほども書いた通り「全身麻酔」が一般的になっています。

 

 麻酔をかけることで、ワンちゃんに痛みや恐怖を与えずに手術をできるというメリットはありますが、麻酔というものはどうしても体に負担がかかるものなので、可能性は低いですが命に関わる事例もあります。

 

 特に子犬やシニア犬の場合は、体力がないため、こういったことになる可能性は成犬に比べれば高いです。

 

 これはワンちゃんの年齢や個体差によって様々なパターンが考えられますし、結局は獣医師さんと相談・カウンセリングを重ねることで最終判断する必要が出てきますので、飼い主さんだけの判断で決めることのないようにお願いします。

 

 仮に全身麻酔をせずに歯石の除去手術を受けようとするとだいたい1万円以内で受けることが可能です。

口臭予防のサプリメント

 サプリメントも有効です。

 

 ご飯に混ぜるタイプ歯に直接塗るタイプなど、さまざまな種類がありますので、取り入れてみてください。

 

 中でもオススメなのが「このこのふりかけ」という普段のご飯にふりかけることで、口臭対策になるサプリというか、ふりかけです。

 

 先ほど添加物のないペットフードを紹介しましたが、普段食べているドッグフードが変わることで食べつきが悪くなってしまうワンちゃんも中にはいると思います。

 

 ただ、「このこのふりかけ」はネーミングの通り、この子のご飯にふりかけをかけるだけなので、普段のご飯とは変わりません。

 

 なんといっても最大のメリットは「飼い主さんが楽」です。笑

 

 いつものご飯にかけるだけなんでまじで簡単に口臭対策ができます。

 

 今なら限定で15%OFFのキャンペーンもやってるので、初回だけ試してみるのも手です。特に高いものでもないので!

 

 また、別の記事でワンちゃんの口臭ケアのサプリメントをランキング形式でまとめましたので、もしご興味があればご覧ください!

【2021年1〜3月版】各部位の犬用サプリメントのオススメまとめ【限定品あり】

〜我が家のココア(チワワ)の場合〜

 我が家のココアも年齢を重ねるにつれて、口臭がするようになってきているのは事実です。

 

 ただし、私たち飼い主としてできる限りのことはしており、しっかりと普段からケアをしています。

 

 上記にいくつか挙げた口臭対策用グッズなどを使用し、歯を健康に保ってもらい、大好きなササミやご飯をモリモリ食べています( ̄ー+ ̄)

 

 やっぱり「口」というのは健康に保っていないと、自分の口臭でご飯が不味くなるでしょうし、歯もボロボロだと好きなものを噛むことができません

 

 「食欲」を満たすことができないとストレスが溜まりますし、ストレスが溜まってしまえば、免疫力が低くなりますし、免疫力が低くなること原因で感染症他の病気に罹ってしまう可能性も出てきます。

 

 愛犬にはいつまでも元気でいて欲しいですし、1日でも長く一緒に遊んでいたいですよね。

 

 ワンちゃんは自分でケアをすることはできないので、飼い主さんがきちんと普段から気をつけてあげてケアしていってあげることが大事です。

 

 というところで長い記事になってしまいましたが、これにて締めたいと思います(・∀・)

シトラス系口臭の犬

次の記事:「犬の歯磨きの頻度は2日に1回?犬はガムで歯磨き完了?」

 

前の記事:「犬を拾う前に考える!ペット不可の賃貸で一時保護することは可能?」

 

最後に

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