猫のガン(癌)とは?

史上最悪の大病

〜猫のガンとは??〜

 猫のガンとは、人間のガンと同じように、細胞の遺伝子が突然変異したり、身勝手な異常増殖を起こしたりすることで異常な細胞(ガン細胞)が発生し、体を侵していきます。

 

 人間比較すると、猫ちゃんのガン発生率は低いですが、やはり体が小さい分、重症化することが多いようです。

 

 ガンは自然治癒することがほとんどなく、「様子を見よう」と放っておくと死に至る危険性が多いため、これから書く症状が出たらすぐに病院へ連れていってください。

 

 ガン細胞は、正常な細胞と違って、通常細胞内にあるルールを無視して自分勝手に増加していき、体中の好きな場所を乗っ取り、好き勝手に体の栄養を奪い取るという、非常に身勝手で厄介な細胞です。

 

 もちろん体はそんな細胞を必要としていないわけですが、そのようなことはお構いなしにどんどん成長して増え続けていきます。

 

 増え続けながら、自分の近くにある健康な細胞を侵して、健康な細胞を傷つけたり破壊したりしながら、巨大化していきます。

 

 健康な細胞はゆっくりと増えていきますが、ガン細胞が増加するスピードは非常に早く、早めに治療しなければどんどん猫ちゃんの体調が悪くなっていき、手遅れとなってしまい、末期と診断されてしまう可能性も考えられます。

 

 また、ワンちゃん(犬)と比較すると、ワンちゃんの場合は「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」が50%ー50%だというデータがありますが、猫ちゃんの場合は「良性腫瘍」と「悪性腫瘍」が80%ー20%というデータがあります(もちろんどちらもデータの取り方によって変わってきますが、ざっくりとこんな感じです)。ワンちゃんと比べて「悪性腫瘍」になりやすいこということがわかります。

 

〜そもそもガン細胞とは??〜

 正常な細胞はその時に存在する細胞が分裂することで、毎日正常な細胞が何百万個と生まれており、数を増やしています。このようにして猫ちゃんの体は健康に保たれています。

 

 細胞は分裂・増加するときに、同時に遺伝子データもコピーされ、分裂・増加します。

 

 しかし、少ない確率ですが、遺伝子のコピーをするときにエラーが出てしまうときがあります。

 

 エラーが生じた場合は、その細胞はほとんどが死んでしまうのですが、さらに少ない確率で、コピーエラーが出た細胞が異常増殖してしまうことがあります。これが「ガン細胞」です。

 

 ガン細胞が発生してしまう原因としては、紫外線受動喫煙、発がん性がある化学物質の摂取(シャンプーや薬)遺伝アスベストなどがありますが、このような特別な理由がなくても生きていく中で突然発生してしまうこともあります。

 

 ガン細胞というのは猫ちゃんワンちゃん、そして人間などどんな動物においても、体の中で細胞が分裂・増加していくときに、実は毎日数百個から数千個生まれているというデータもあります。

 

 ただ、動物の体に初期設定されている「免疫機能」のおかげで、毎日ガン細胞が生まれている状態でも、ガン細胞を退治してくれているため、日々健康な生活が送れるているのです。

 

 ただ、その「免疫機能」による防御をすり抜けて、成長してしまうガン細胞が出てくると、先述した通り身勝手に増殖を始め、体に悪影響を及ぼしてしまうのです。

 

〜「良性腫瘍」「悪性腫瘍」とは??〜

 上記にも書きましたが、このように細胞分裂のルールを無視して、身勝手に細胞が異常増殖し「ガン細胞=腫瘍」生まれます。腫瘍は2パターンあり、「良性」と「悪性」があります。

 

 その中の「悪性腫瘍」のことをいわゆる「ガン(癌)」といいます。

良性腫瘍

 「良性腫瘍」も結局は腫瘍なので、細胞分裂のルールから逸脱して増殖するものです。

 

 ただ、ダメージが比較的少なく、早期に発見・手術できれば完治するパターンが多いです。以下ような特徴があります。

 ・悪性腫瘍(ガン細胞)と比べてゆっくりと増殖する

 ・無制限に増殖して宿主を死に至らしめない

 ・周りの健康細胞に浸潤しにくく膨らむように大きくなる

 ・転移することが少ない

 ・侵潤的な(周りの健康細胞を侵しながら)増殖をしない

 ・移植性が少ない

 ・細胞の表面は滑らかで球体のようになっている

 

 「ポリープ」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。これは良性腫瘍のひとつと考えられています。

 

 胃や腸、膀胱などのような、管状もしくは袋状の臓器の粘膜に良性腫瘍が隆起している状態のことをポリープと呼びます。

 

 粘膜の細胞が増殖し、表面から盛り上がるように腫瘤(読み方:しゅりゅう)をつくるものの総称です。細い茎のようなものによって臓器の粘膜の表面とつながっていることもあります。

 

 人間の場合、ポリープが悪性腫瘍(特に大腸のポリープがガンになることが多い)に変化することが知られていますが、猫ちゃんの場合は、ポリープから悪性腫瘍なるといった関係性はまだ明らかにされていません

 

悪性腫瘍

 「悪性腫瘍」は良性腫瘍と比較すると体へのダメージが非常に大きいです。

 

 増殖に関しては、良性腫瘍同様に腫瘍なので、細胞分裂のルールから逸脱して増殖するのですが、増殖スピードが早く、周りの健康な細胞を侵しながら増殖していきます。

 

 以下ような特徴があります。

 ・増殖スピードが早い

 ・無制限に増殖して宿主を死に至らしめる

 ・周りの健康細胞に浸潤するように(しみこむように)大きくなる

 ・離れている臓器に転移する

 ・移植性がある・細胞の表面は不明瞭で形状がギザギザなど不均一

 

 これらの特徴があるため、体に与えるダメージが大きく、治療が難しいことも特徴です。

 

 本当に初期の段階で発見・手術など治療ができればよいのですが、「しばらく様子を見てみよう」と思っている内にどんどん巨大化していき、手術をするときにはもう他の臓器に転移していたりと、手術がうまくいってもすぐに再発してしまったり、ガンの進行が進んでしまったら完治することが非常に難しい病気です

 

 私も含め、獣医師(医師)ではない限り、このような病気のことについてはど素人です。飼い主さんの都合のいい判断で放っておき、進行が進まないように「しこり(腫瘤)」や「異変」あればすぐに病院へ連れていきましょう

 

 「しこり(腫瘤)」を見つけた場合は、それがガンなのかどうかを見極めるため、すぐに獣医さん診てもらいましょう。

 

 動物病院ではエコー検査触診のほか、針生検(ニードルバイオプシー)といわれる検査が行われます。

 

 これは、直接しこりに注射針を刺し、しこりの中の細胞を採取し、それを染色して顕微鏡で観察・検査する細胞診です。

 

 通常は麻酔を使わないので猫ちゃん(ワンちゃん)への体の負担が少なく、また短時間で終わるというメリットがあるため、病院内における簡易検査としてよく行われます。

 

 ただ、この検査方法では、「良性か悪性か」「腫瘍の種類」まではわかりません

 

 しこりが腫瘍であった場合の詳細な検査は、部分切除、切開など他の方法で採取し、その細胞を専門の検査センターに送って病理組織学診断で精密検査をしてもらうことが有効です。

 

 以上のように、一般的に「ガン」というものは、この「悪性腫瘍」のことをいい、発生部位によって様々な名称があります。この後にガンの種類をできるだけ載せます。

 

〜ガンができやすい場所・症状とは??〜

 猫ちゃんの体では、以下の場所にガン(癌)ができやすく、以下のような症状が起こることがわかっています。

 ・血液

 ・リンパ腺

 (循環器→リンパ節の腫れ、咳、呼吸困難、皮膚のしこり、鼻血、微熱)

 ・皮膚や体→体のしこり

 ・口の中→よだれ、出血、口臭、食欲不振、外見の変化

 ・呼吸器(肺)→無症状(初期)、咳荒い呼吸(末期)

 ・消化器→下痢、嘔吐

 ・肝臓→無症状(初期)、元気がない、食欲不振、痛み、黄疸、腹水(末期)

 ・腎臓→腎不全(腎臓病)

 ・膀胱→排泄障害、血尿

 ・腸→嘔吐、下痢

 ・脳→食欲不振、ふらつき、粗相、視覚障害(初期)、昏睡、意識障害、痙攣、麻痺、発作、失禁(末期)

 ・筋骨格系→歩くのを嫌がる、足を引きずる、足の固い腫れ、運動量減少、顔面背骨の変形

 ・生殖器→しこり、お腹の腫れ、おりもの(メス)、便秘、下痢、嘔吐

 

 上記のように、ガンの症状は、発生した場所によって様々です。

 

 ただ、どのガンでも共通するものがあり、「痩せていく」という症状です。

 

 ガン細胞は体の健康細胞の領域を奪うだけでなく、普段生活するためのエネルギーをも奪っていき、猫ちゃんの体重が減っていきます。

 

 しこり等発見したにも関わらず、食欲があるからといって安心してはいけません。体重の変化に気付いてあげることが大切です。

 

 日々の戯れによって太ってきたな、痩せてきたなというのはわかるものです。定量的に判断したいのであれば、自宅で定期的に猫ちゃんの体重を測定してあげていれば、日々の小さな変化に気付くことができます。

 

〜ガンの詳しい種類は??〜

 ガン(悪性腫瘍)は病理学の分野では肉腫(にくしゅ)癌腫(がんしゅ)とに分類されており、それぞれ以下のような特徴があります。

肉腫(読み方:にくしゅ, sarcoma)

 ・上皮組織以外の組織に由来する悪性腫瘍

 ・若い猫ちゃんに多い

 ・成長速度が非常に速い

 ・血管に乗って転移

癌腫(読み方:がんしゅ, carcinoma)

 ・上皮組織由来の悪性腫瘍

 ・高齢者の猫ちゃんに多い

 ・成長速度が速い

 ・リンパ管に乗って転移

 

 上皮組織(じょうひそしき, epithelial tissue )とは各器官の内外の表面などを平面状に覆い、仕切りを形づくる組織を指します。

 

循環器系

 ・白血病(はっけつびょう)

 ・血管肉腫(けっかんにくしゅ)

 ・悪性リンパ腫(リンパ肉腫)(あくせいりんぱしゅ(りんぱにくしゅ))

呼吸器系

 ・肺ガン(はいがん)

生殖器系

 ・精巣ガン(せいそうがん)

 ・前立腺ガン(ぜんりつせんがん)

 ・乳ガン(にゅうがん)

 ・卵巣ガン(らんそうがん)

 ・子宮ガン(しきゅうがん)

泌尿器系

 ・腎臓ガン(じんぞうがん)

 ・膀胱ガン(ぼうこうがん)

感覚器系

 ・扁平上皮ガン(へんぺいじょうひがん)

 ・肥満細胞腫(ひまんさいぼうしゅ)

神経系

 ・脳腫瘍(のうしゅよう)

消化器系

 ・喉頭ガン(こうとうがん)

 ・食道ガン(しょくどうがん)

 ・胃ガン(いがん)

 ・大腸ガン(だいちょうがん)

 ・肛門周囲のガン(こうもんしゅういのがん)

 ・口腔ガン(こうくうがん)

 ・肝臓ガン(かんぞうがん)

 ・膵臓ガン(すいぞうがん)

 ・胆嚢ガン(たんのうがん)

筋骨格系

 ・骨肉腫(こつにくしゅ)

 ・骨髄腫(こつずいしゅ)

 

 以上のように、人間と同じようにたくさんの種類のガンが猫ちゃんにもあります。

 

〜ガンの見つけ方は??〜

 ガン(悪性腫瘍)を発見するためには、「血液検査」と「超音波検査・レントゲン検査・CT/MRI」などを組み合わせて検査する必要があります。

 

 定期的に健康診断へいき、血液検査をしていれば、ガンの早期発見ができるとかもしれませんが、血液検査だけでは限界があります。

 

 血液検査では血液中に異常な成分が含まれるかどうかだけしかわかりません。

 

 白血病のようなガン(白血球が増殖していく血液のガン)であれば発見することはできますが、それ以外のガンの場合は「体のどこかしらに異常があるかもしれない」ということくらいしかわかりません。

 

 早期のガンの場合、血液になにか異常があることが出ないこともあるので、気付くことができないこともあります。

 

 正直、こればかりはなんとも言えません。

 

 人間も同じですが、毎年健康診断や人間ドッグを受診しているにも関わらず、ガンが発生し、大変な思いをして治療をする方、最悪亡くなられる方もいます。

 

 健康診断や人間ドッグってだいたい1年に1回ですよね。その1年の間に発症することもありますし、そもそもそれらの定期検診で見つけられない可能性もあります。

 

 ただし、自分で体の異常はなんとなく気付くことはできます。そうなったら、早めの検査にいきますよね。

 

 猫ちゃん(ワンちゃん)は自分から「体の調子が悪いよ」とは言えません。飼い主さんの普段からのスキンシップやご飯の食べ具合から判断することが大切になってきます。

 

〜ガンの原因は??〜

 ガンの原因はまだわからない部分が多いですが、ガンの原因として可能性が高いものを下記にまとめます。

DNAの異常

 猫ちゃんの細胞内のDNAが放射線紫外線によってダメージを受けることで突然変異を起こし、その細胞が突然変異し、悪性化・異常増殖し、ガンになります。

 

 白い毛の猫ちゃんの場合、紫外線を浴びることによって扁平上皮ガンを発生しやすいと言われています。

 

放射線

 放射線は細胞内のDNAを直接傷つけ、異常細胞の増殖を促します。

 

紫外線

 紫外線が細胞内のDNAに作用すると、ミクロな(とても小さな)傷ができます。この傷ついたDNAが分裂することで、細胞が突然変異を起こし徐々に増えます。

 

 先ほども書きましたが、動物の中で白い毛で覆われている、白猫、白牛、コリー(犬)、シェットランドシープドッグ(犬)などが、紫外線を浴びた後に扁平上皮ガンを発生しやすいデータがあります。

 

 特に発生しやすい部位は耳の先や鼻先など、直射日光からの紫外線が当たりやすい場所です。

ウイルス

 猫白血病ウイルス(FeLV)猫免疫不全ウイルス(FIV)、猫肉腫ウイルス(FeSV)などが、癌を起こすと考えられています。

 

 猫白血病ウイルス(FeLV)が原因でリンパ肉腫(全身の至る所にあるリンパ組織が癌化したもの)になるのいうデータがあり、約7割がFeLVによるものです。

 

 リンパ肉腫の有病率を人間と比較すると、猫ちゃんの場合、人間の約6倍もありますが、この高い有病率にFeLVが大きく関わっているようです。

 

 具体的には、「FeLVを体内に保有している猫がリンパ肉腫を発症する確率は、保有していない猫の62倍」(Shelton, 1990)、「リンパ肉腫のうち、70%FeLVが原因」(Rojko, 1994)といったデータがあります。

 

 猫免疫不全ウイルス(FIV)は直接ガンを作り出す訳ではなく、「猫エイズ」のため、免疫力が抑制されてしまい、間接的にガン細胞を増殖させてしまいます。FIVが引き起こす肉腫は、8.7歳以上の老齢猫に多いというデータがあります。

 

 猫肉腫ウイルス(FeSV)FeLVのDNAと、猫ちゃんが生まれつき持っている30以上ガン原遺伝子とが組み換えを起こすことによって形成されるウイルスで、線維肉腫を形成します。

 

 FeLVFIVは、完全室内飼いワクチン接種を受けることで、ある程度感染を避けることができます。

ホルモン

 前立腺がん乳がん肛門周囲のガンなどはホルモンの不具合で発生すると考えられています。

遺伝

 猫ちゃんのお父さんかお母さんがガンを患った経歴があり、ガン発生の理由が生活習慣などでは説明がつかない場合、なにかしらの遺伝的要因が絡んでいると考えられます。

老化

 年齢を重ねることによって、異常分裂をする細胞の数がだんだんと増えます。

 

 また、年齢を重ねることによって、免疫力が下がってきます。若いうちは発生するガン細胞を免疫力で抑え込むことができますが、老化が進むとガン細胞の発生スピードが免疫力で抑えるスピードを超えてしまいます

 

 そうなると異常細胞の数がだんだんと増え、最終的にはガン化します。

化学物質

 完全にガンを発生させるものと証明された訳ではありませんが、殺虫効果を高めるために殺虫剤に混ぜられている石油蒸留液ポリエーテル類などに発ガン性がある可能性があります。

 

 一部のペット用シャンプーには、「ジエタノールアミン」という物質は、「国際がん研究機関」の2014年度版リストではグループ2B、すなわち「ヒトに対する発ガン性が疑われる物質」として分類されています。

 

 すなわち、猫ちゃんでもガンが発生する可能性があります。

タバコの受動喫煙

 受動喫煙により、悪性リンパ腫の発症率が高まる可能性が高いことが言われています。

 

 猫ちゃんはマズルの長さ(鼻の長さ)が短いので、ワンちゃんよりも鼻腔による空気の清浄化作用が弱まるため、受動喫煙によるリスクが高まります。

 

 また、被毛に付いたタバコの成分を舐めてしまい、扁平上皮ガンの発症率が高まるようです。これは過去の研究によって出たデータなのでないがしろにはできません。

 

 人間でも「ガン」と言ったらタバコを吸っているかどうかがまず気になりますもんね。

アスベスト

 アスベスト(石綿)とは過去に建築物に使われているかとニュースを賑わせた、工業的に利用されるケイ酸塩鉱物の繊維類です。

 

 人におけるアスベストと悪性中皮腫との関連性は明白に確立されているため、猫ちゃんやワンちゃんにとってもガンの要因になる可能性は大いにあります。

ワクチン接種

 ワクチン接種によるガン発生確率は0.01%(1万回に1回)と非常に低いですが、ワクチンを打った「ワクチン接種部位肉腫」と呼ばれる悪性腫瘍が発生することがあります。

 

 ワクチンに対して起きる炎症性反応により、細胞がガン化すると言われています。

 

 接種後、約3ヶ月~3年という期間で発生することから、ワクチンに対する炎症性反応が、間葉細胞(未分化な状態の細胞)の腫瘍化につながると推測されています。

磁場

 磁場とは家電製品、送電線、変圧器、工作機械によって発生する磁気力の作用する空間のことで、米国学術研究会議が500以上の研究をもとに出した報告では、「小児白血病と電線との距離には弱いながらも関連性がある」としています。

 

 また、1995年に行われた調査によると、磁場に晒されている磁場が強ければ強いほど、また時間が長ければ長いほど、ワンちゃんのリンパ肉腫が発生しやすくなるとのデータがあります。

 

 これはワンちゃんのデータですが、「猫ちゃん(人間も)には関係性がない」と証明されない限り、一つの要因として考えておいた方が無難だと思います。

 

〜ガンの治療方法は??〜

 ガンの治療方法には、いくつか種類があります。外科療法(手術)放射線療法化学療法(投薬)免疫療法温熱療法光線力学療法代替療法です。

 

 メインで行われるのは外科療法放射線療法化学療法です。

 

 ガンのある場所や進行の程度などにより、どの方法で治療するか獣医師さんが判断するものとなります。

 

 どの治療法を行うにせよ、どのようなメリット・デメリットがあるかを担当獣医師にしっかりと確認し、決断することが大切です。

外科療法(手術)

メリット

 外科手術によってガン細胞を除去する方法です。腫瘍が大きく、また限局的に存在しているときに効果を発揮できる点が特徴です。

 

 ガン細胞の周辺組織や転移をしてしまっているリンパ節なども同時に切除できるため、ガンを短期間で大幅に腫瘍を取り除くことができ、副作用が少ないのがメリットです。

 

 進行度が低く、転移を起こしていない場合では完治も期待できる治療法です。

デメリット

 全身麻酔をかけ、メスを入れるので、やはり体に負担がかかり外見運動機能・内臓機能を損なってしまうこともあります(手足や顎の切断など)。

 

 また、麻酔や手術に伴う合併症で死亡してしまう危険性もゼロではありません

 

 また、ガンができた場所によっては、手術が不可能である場合もある上に、獣医師さんが肉眼で確認することができないような小さな転移は取り除くことができないといったデメリットもあります。

放射線療法

メリット

 ガン細胞に直接放射線を照射して、ガン細胞を減らす治療方法です。

 

 放射線が持つ「異常分裂する細胞に対する殺傷効果が大きい」といった特性を利用しています。全身麻酔は必要になってきますが、メスを入れる必要がないため痛みは感じにくいことが特徴です。

 

 また、外科療法(手術)では対処できない心臓鼻の中といった部位でも治療ができることがメリットです。

 

 ガンの種類によっては化学療法よりも治癒率が高い場合もあります。

デメリット

 ガン細胞に直接放射線を当てなければならないので、外科療法(手術)と同じで肉眼で見つけられないような小さな移転を治療することはできません

 

 さらに、放射線治療は健康な細胞へもダメージを与えてしまうため、中には副作用として放射線障害が起こることが知られています。

 

 放射線治療ができる病院も、大学病院などのような限られた診療施設にしかないため、通院の負担も大きくなってきます。

 

 また、全身麻酔が必要コストが高いことや最新の医療機器を使用するため、医療費も高額になってしまうこともデメリットになってきます。

化学療法(投薬)

メリット

 抗ガン剤を投与することで、ガン細胞の増殖を抑えたり、死滅させたりすることができます。

 

 化学療法によって腫瘍が根治することはまれですが、ガン細胞の分裂や増殖を抑制することで犬や猫の生活の質(QOL)を維持する効果は十分にあります。

 

 抗ガン剤は全身麻酔や外科療法(手術)ではないため麻酔のリスクや切開による痛みが無いことメリットです。

 

 また、薬剤を投与するので、血液やリンパに薬が乗って流れ、対象としているガンだけでなく、転移したものにも効果があることがメリットです。

デメリット

 デメリットは、抗がん剤の副作用です。

 

 抗ガン剤は血液やリンパに乗って流れ全身に作用するので、健康な細胞にまで影響を及ぼします。

 

 そのため食欲低下・嘔吐などの消化器系の副作用が出たり、白血球が減少したり、骨髄抑制脱毛になったりすることもあります。

 

 また、すべてのガンに効果があるわけではなく、抗ガン剤がほとんど効かない場合もあります

 

 投与を重ねれば重ねるほど治療効果が薄くなってくることも問題点になります。

免疫療法

 免疫機構をコントロールすることで、ガン細胞を狙い撃ちする治療法です。

 

 上記の他の療法の後、体内に残ってしまったガン細胞を根絶するときに効果を発揮します。

 

 具体的にはインターロイキンの調整、マクロファージの活性化、サイトカインの産生促進などです。

代替療法

 マッサージハーブ動物用の鍼灸サプリメント健康食品を食事に取り入れることで、メインの治療法の補助的役割を果たす代替療法です。

 

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