老猫が点滴する2つの場面と2つの方法・費用について

 猫は年を取ってくると病気になったり、体調を崩す頻度も高くなってきます。

 

 そのため、病院にかかることも多くなりますが、場合によっては点滴治療となることもあるでしょう。

 

 高齢の猫が点滴をするのはどんなときか、気になる方も多いはずです。

 

 いざという時のことを考えて猫ちゃんが元気なうちに知識をつけておいてください。

 

 実際に目の当たりにしたときにあたふたしないよう、一緒に見ていきましょう!

老猫への点滴方法(静脈投与・皮下投与)

 

〜猫が点滴をする2つの場面〜

 大きく分けて2パターンあります。

完治する薬がない腎不全

猫の腎不全

(「キャットフード勉強会」さんより引用)

 まず多いのが腎不全のときです。

 

 6歳以上の猫のほとんどが腎不全にかかっていると言われています。

 

 要するにその年齢以上の老猫は、点滴をする可能性が高くなるのです。

 

 完治する薬などがないので、点滴で進行を遅らせたり体の負担をできるだけ軽くする治療が主になります。

 

 点滴をすることで尿毒症脱水症状を防ぐことができるのです。

 

 一度腎不全になると治療は一生続くことになるので、点滴もずっとする必要があると思ってください。

 

 症状のレベルによって点滴の頻度は変わります。

 

 毎日のこともありますし「2・3日に1回」や「週に2・3回」など、その猫の状態で違うので獣医師に確認しておきましょう。

脱水症状防止

 腎不全以外には、嘔吐下痢がひどいと脱水を防ぐ目的でも点滴します。

 

 また、老猫は年を取って食事がなかなかできない場合は、水分以外にもビタミン・脂質・糖分・電解質など必要な栄養素を追加して、栄養不足を防ぐことも可能です。

 

〜点滴の2つの種類と費用〜

 猫の点滴には2種類があります。

病院で行う静脈投与

猫の点滴(静脈投与)

(「ねこちゃんホンポ」さんより引用)

 まず、人間が点滴をするのと同じ静脈にする静脈投与で静脈留置針(樹脂でできている柔らかい針)にて行われることが多いです。

 

 メリットとしては、直接血管に投与するため、即効性があり、一刻も早く症状をよくするのに適しています。

 

 デメリットとしては、猫が針を抜いたりしないようにエリザベスカラーを付けて拘束されてしまうため、ストレスを強く感じる猫が多くなります。

 

 静脈にする点滴の場合は、入院と通院の2種類です。

 

●入院の場合

 入院の場合は、

 点 滴:3,000円/1日

 入院費:3,000円/1日

 他の薬剤などを追加すると追加料金がさらにかかります。

 

 動物病院というのは、人間の病院とは異なり、動物病院ごとに治療費を決めることができ、それぞれ異なります。

 

 上記の料金はあくまで一例ですが、私が調べた中でこのくらいが相場でしたので記載しています。

 

 詳しい費用については、近くの動物病院にいくつか問い合わせてみるのがいいです。

 

 また、入院で静脈点滴を行う場合は、2〜3日入院して継続して点滴することが多く、となると1回で3日間合計で20,000円近くいってしまうので、この記事の最後に書きますが、できる限りペット保険に加入しておくことをオススメします。

 

●通院の場合

 通院で良い場合は、点滴の費用約3000円/1回と診察料がかかります。

 

 入院が必要ないので、その分の費用が安くなるということです。

自宅で行う皮下投与

猫の点滴(皮下投与)

(「Gyaos Kingdom」さんより引用)

 そして猫ならではの点滴の方法である、皮下投与という方法です。

 

 猫の首の後ろをつかむと皮がよく伸びますが、そこに針を刺してテープで固定をして投与します。

 

 メリットとしては飼い主が自宅で投与することが可能なので、入院や通院などをする必要がなく猫も飼い主も負担が減らすことができます。

 

 また、投与時間が数分で終わるので、静脈投与に比べると猫へのストレスや身体的負担を軽減させることができます。

 

 デメリットとしては、静脈投与よりも効果がゆっくりになるので、重篤な症状で早急な対応が求められる場合は勧められません。

 

 費用1セットで1,500〜2,000円が相場です。

 

 また、投与頻度は2日〜数日おきに1度というペースです。

 

 アルコール綿ラインなど費用なものを全てセットにして売っている動物病院が多いので、かかりつけのところで費用などを確認するといいでしょう。

 

 皮下投与の方法は動物病院で教えてもらえるものですが、動画で紹介しているものもあるので、それを参考にしてもいいと思います。

静脈投与と皮下投与の比較表

  静脈投与 皮下投与
費用 約3,000円/1回(入院が必要な場合はプラス約3,000円) 1,500〜2,000円/1回
投与時間 24時間 10〜20分
投与頻度 重篤なときに病院で行う 2日〜数日おきに1回
投与量 大量 少量
効果が出るまで 即効性がある 吸収するまでに時間がかかる
同時に投与できる薬 制限無し 制限有り
輸液剤(※1) 等張液・高張液が可 等張液のみ可
適する症状

重篤な症状

(迅速な対応が必要な症状)

軽症な症状

(腎不全など日々の症状を抑えるイメージ)

メリット 即効性が高い回復が早くなる

自宅で投与が可能

飼い主が投与できる

入院や通院が不要

投与時間が短いのでストレス低減が可能

費用が安い

デメリット 投与時間が長時間入院が必要になることがある費用が高い

静脈投与より効果が出るまでに時間がかかる

飼い主が投与するので慣れるまでに精神的負担

※1:「等張液」とは血液と浸透圧が等しいもの。「高張液」とは血液より浸透圧が高いもので、血管内でナメクジに塩をかけた時のような現象が起こります。

 

高額な治療費を抑えるためのペット保険

猫とお金

(「Qpet」さんより引用)

 ちなみに猫は健康保険などがないため、費用は全部自己負担となるので気を付けてください

 

 任意のペット保険に加入している方は、費用が補償されていることもあるので確認してみましょう。→ペット保険の詳細はこちら

 

 腎不全になってしまうと、点滴治療を一生続けることになります。

皮下投与は年間いくらかかるのか

 治療費の中でも比較的安い「皮下投与」にて算出してみます。

 

 仮に腎不全になってから、3日に1回皮下投与をしたとすると、

2,000円×(365日/3日)=243,333円/年

 というかなりの治療費がかかります。

 

 また、仮にこれが5年間続くと仮定すると、

243,333円/年×5年=1,216,665円

 というとんでもない費用になります。

 

 これに加えて飼い主さんが猫ちゃんへ投与する労力も必要となってくるので、飼い主さんからすると、経済的にも体力的にも本当にバカにならないものになってきます。

 

 そこでペット保険に加入という選択肢がありますが、実際問題このようなお金の面を後回しにしている飼い主さんが多く、問題に直面して初めて経済的負担を感じてしまう人が大勢いらっしゃいます。

 

 もし、この記事を読んで気付いていただけた飼い主さんがいるなら早めにペット保険に入ることを強くオススメします。

80%補償のペット保険

 どのくらい保険料が適用されるかというと約80%です。

 

 要は飼い主さんが負担する治療費は約20%に抑えることができます。

 

 先ほど算出した年間の皮下投与の金額を使って負担費を算出すると、

243,333円/年×20%=48,667円/年

 まで、治療費を抑えることができます。

 

 保険料も2,000円程度(もちろん年齢によって変わってきます)と安く、年間にしても24,000円で100%治療費を負担するよりも断然安いです。

 

 ただし、猫ちゃんの年齢が高くなってくると人間と同様に保険料も少しずつ高くなるものなので、早めの加入がいいと思います。

 

 詳細の保険料については猫ちゃんによって変わってくるため、はっきりと〇〇円とは書くことができません。

 

 だいたい2,000円/月というイメージです。

 

 こちらから詳しい見積もりを算出してもらってください。→ペット保険の詳細はこちら

 

〜最後に〜

健康に気を使う猫

 冒頭にも書きましたが、「腎不全」というものは6歳になるとほとんどの猫ちゃんでかかる病気です。

 

 腎不全にかかれば、「点滴」も必ず付いてくるものになりますし、避けては通れないものになります。

 

 かかりつけの獣医師さんとよく話し合ってもらい、猫ちゃんの症状や体調を考慮した上で「静脈投与」「皮下投与」を決定してもらい、しっかりと向き合っていただければと思います。

 

 我が家のちびはまだ点滴が必要ではなく、私自身「皮下投与」を経験したことはありません。

 

 そのため、実経験からお話をすることはこの記事ではできていませんが、自分の今後のためにもなるべく詳しく調べ尽くして、まとめています。

 

 猫ちゃんが元気なうちにこの記事を読んでいただいて、必要な知識を付けて、いざという時に慌てないようにしてもらえたら幸いです。

 

 愛猫ちゃんが1日でも長く素敵な一生を送れるように飼い主同士、たくさん情報交換できたら嬉しいな(´・ω・`)と思ったところで、この記事を締めたいと思います。

 

 最後まで長い記事を読んでいただきありがとうございました!



 

次の記事:「老猫の死期が近いときの3つの行動とは?」

 

前の記事:「老猫になると通院の頻度も上がる!通院時に困らないように準備しよう」

 

最後に

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