- 目次 -
- 1 ① どうして新入り猫の迎え方が大事なのか?
- 2 ② 新入り猫を迎える前にやっておくべき準備
- 3 ③ はじめての対面と、その後の距離感づくり
- 4 ④ 仲良くなるまでのステップと注意点
- 5 ⑤ ちびと新入りのリアルな“慣れ”の記録
- 6 ⑥まとめ表|新入り猫を迎えるときのチェックポイント一覧
① どうして新入り猫の迎え方が大事なのか?
相性がすべてじゃないって知っとってほしか
🐾 はじめに、「仲良くできるかな?」って心配は当然あるとよ
「うちの子、人見知りやけん…」「この2匹、うまくいくとかな?」 そう思うのは当たり前ばい。わたしも最初はちびが絶対怒るって思っとったと。
でもね、猫同士の“相性”って、先天的なもんより“出会い方・慣れ方”の方がずっと大きいんよ。
つまり、最初の段取りしだいで、関係性は変わってくるってことたい。
🐾 次に、「段取りひとつでこう変わる」って実例ば表にまとめてみたと
以下は、うちで新入り猫ば迎えたときに感じた、 段取りの違いでどう関係が変わったかを簡単にまとめた表ばい。
迎え方 | その後の関係 | 学んだこと |
---|---|---|
いきなり顔合わせ+同室 | 威嚇・逃走・粗相が数日続いた | 「初印象」で悪化した空気はなかなか消えん |
まずは匂い慣れ→ケージ越し→短時間の同室 | 初日から穏やか/数日で自然に会話する雰囲気に | 距離感のコントロールが心の安定を生む |
お互いの寝床やトイレを完全に分けた | 取り合いもなく、ストレスサインほぼゼロ | 「自分の場所がある」って実感は絶対必要たい |
相性うんぬんの前に、環境と順番の工夫で関係は大きく変わると実感したとよ。
🐾 最後に、「仲良くなるかどうか」よりも“空気づくり”が大事なんよ
猫たちの関係は、最初の空気感・テンション・距離感でずいぶん変わってくるっちゃん。
だからこそ、「どっちが強いか」「仲良くできるか」っていう結果ばかり見ずに、 その土台を作ることにエネルギーを使ってほしか。
- 相性が悪くても時間が解決することがある
- 仲良くなる=ぺろぺろじゃなくてもよか
- 無言でもそばにおれるなら、それで十分
猫の社会は“静かなバランス”でできとるけん、「空気を整える」ことが何より大事たい。
猫は「変化」と「匂い」に敏感な生き物たい
🐾 はじめに、「なんか変わった…」が最大のストレスになるとよ
まず知っとってほしかとが、猫は変化が苦手な動物ってこと。 家具の配置がちょっと変わっただけでも、しばらく落ち着かんかったりすることもあるっちゃん。
ましてや音も匂いも気配も違う“新入り猫”が突然家に来るなんて、 猫からしたら「環境が一気に変わる非常事態」なんよね。
人間にとってはちょっとしたことでも、猫にとっては“日常が崩れる大事件”になりやすいとよ。
🐾 次に、「匂い=猫の情報」ってことば改めて意識してほしか
猫にとって、匂いは“安心の印”であり“相手の履歴書”みたいなもんたい。
やけん、知らん匂いが突然テリトリーに入ってくると、 「誰!?」「なに!?」「どこから来たと!?」って警戒心が爆上がりするんよ。
以下に猫が強く反応しやすい“匂いの変化”をまとめてみたけん、思い当たることがあったら気をつけてみてね。
匂いの変化 | 猫の反応 |
---|---|
新入りのタオルや毛布を部屋に置いた | 鼻でフンフン→しばらく距離を置く |
新入りが触れたあとに飼い主がちびを撫でた | 手や服をしつこく嗅ぐ/フッと背を向ける |
トイレや寝床を共用し始めた | 急に粗相や無視が増える |
匂いの導入は“ゆっくり・小さく・段階的に”がポイントたい。
🐾 最後に、「変化慣れ」「匂い慣れ」「距離慣れ」はセットで考えるとよかばい
よくある失敗は、“姿は見せてないけど匂いが一気に来た”みたいなパターンたい。
そうじゃなくて、匂い→音→気配→ケージ越し→短時間対面って順で “変化のステップ”を小分けにしてやることが大切なんよ。
- 匂い=先に部屋に置いておく(毛布・タオルなど)
- 気配=ドア越しに聞こえる声や気配で存在を知る
- 距離=無理なくすれ違える距離感から
猫にとっての“安全”は「変化がないこと」やけん、 そのバランスを崩さんように進めることが慣れのコツたい。
失敗の8割は「段取り不足」から起きとるとよ
🐾 はじめに、「最初が肝心」って本当にそうやと思ったと
ちびが初めて新入り猫と対面したとき、 わたし、なんの準備もせんまま、いきなり顔合わせさせてしもうたとよ…
結果は言うまでもなく、ちびは押し入れにこもって出てこんくなる→ごはんも拒否→トイレも行かんというフルコンボ。
そのとき初めて、「あ、これ“段取り”のミスやったばい」って心底思ったんよね。
猫の性格うんぬん以前に、こっち側の準備と流れづくりが全然足りんかったっちゃん。
🐾 次に、「段取り不足で失敗した例/成功した例」を比べてみたと
以下に、ちびのケースでの失敗パターンとその後のリベンジ成功パターンをまとめてみたばい。
段取り | 結果 | 猫の反応 |
---|---|---|
いきなり部屋に放す | 初日から衝突/ストレスMAX | 逃げこもる・威嚇・ごはん拒否 |
まず匂い交換→ケージ越し→短時間同室 | 数日で慣れ→1週間後には同室OK | グルーミングの気配→自然な距離感 |
段取りの差が、そのまま“猫の安心度”と“信頼構築スピード”に直結するって、体感したとよ。
🐾 最後に、「単独→多頭」の壁は“世界が変わるレベル”やけん慎重に
特に、単独飼いから多頭飼いに切り替えるときは、 猫にとって「世界がガラッと変わる大転換」になると。
だからこそ、以下のような「段取り設計」はしっかり意識して準備してほしか。
- 出会い方は“段階式”で構成する
- それぞれに“安心できる場所”を確保
- 人間の焦りを猫に押しつけん
“段取り”は猫との信頼関係づくりの土台ばい。 焦らず、丁寧に、一歩ずつ進めていくのがいちばんたい。
② 新入り猫を迎える前にやっておくべき準備
新入りの匂いを先に部屋に馴染ませる
🐾 はじめに、猫は“姿”より“匂い”で判断しとるとよ
まず知っとってほしいとが、猫にとって匂い=その子の情報ってことたい。 どこで寝とるか、何を食べとるか、誰とおるか—— ぜーんぶ匂いから読み取っとるんよ。
やけん、いきなり姿ば見せるより先に“匂いだけ登場”させるのが、 猫にとってはだいぶ安心できるステップなんよね。
ちびも最初は、新入りの匂いがついたタオルば見て「なんか変なにおい…」って顔しとったけど、 数日経つとその上で寝たりスリスリしたりしはじめたとよ。
🐾 次に、「匂い慣れのステップ」を表にまとめてみたばい
うちのちびが実際にどう匂いに慣れていったかを、 時系列でまとめた表がこれたい。
日数 | タオル配置 | ちびの反応 |
---|---|---|
1日目 | 新入りの寝床タオルを別部屋の隅に設置 | 警戒して近寄らず/遠くから見とる |
2日目 | タオルの位置をリビングの端に移動 | 鼻でフンフン→スルー |
3日目 | 寝床近くにそっとタオル設置 | スリスリ→一緒に寝るように |
この“匂いとの付き合い方”が、のちの対面を穏やかにする準備になるとよ。
🐾 最後に、「鼻で受け入れる」が“心の準備”なんよ
猫にとって、見た目より“においの記憶”の方が安心材料になりやすいけん、 目の前に現れるより先に「おることは知っとる」って状態にしとくとスムーズたい。
- 新入りの匂いが“いつもの空間”に混ざっていく
- 危険じゃなさそう→気になる→ちょっと近づく
- 存在を拒否する前に、自然に“知ってる匂い”になる
猫の出会いは、まず“鼻”から。 匂いに慣れるってことは、心の準備が整っとるってことやけん、大切にしてあげてほしか。
隔離部屋は“安心”と“観察”の場たい
🐾 はじめに、「まず隔離」は鉄則中の鉄則たい
新入り猫ば迎えたとき、いきなり家中に放つのはトラブルのもとばい。
お互いがびっくりして、威嚇・追いかけっこ・粗相の連鎖が始まることも少なくなかと。
やけん、まずは“隔離できる静かな部屋”を用意して、そこを新入りの基地にするんよ。
その部屋が「ここは安心できる場所ばい」って感じられることが、最初のカギなんよね。
🐾 次に、「安心しながら様子を探る時間」ば表にまとめてみたと
以下は、うちのちびと新入りの初期数日間をベースに、 隔離部屋を使った慣らしの流れを表にしたものばい。
ステップ | 部屋の状態 | 猫たちの反応 |
---|---|---|
1日目 | 新入りは隔離部屋で完全隔離 | 先住:気づかず自由/新入り:ケージで様子見 |
2日目 | ドア越しに匂い・音が伝わる配置に | 先住:ドア前をうろうろ/新入り:クンクン反応 |
3日目〜 | ドア越し・ケージ越しで徐々に存在確認 | 「なんかおるな〜」→フンフン→観察 |
この段階を飛ばさず踏むことで、お互いが落ち着いたスタートを切れるとよ。
🐾 最後に、人間の「観察力」がものを言うんよ
隔離期間は、猫同士がまだ“直接接触”してないだけで、水面下では大事な関係構築が始まっとるんよ。
やけん、飼い主は先住・新入りそれぞれの様子ばしっかり見ておくことが大事たい。
- トイレ・ごはんの量やタイミングに変化ないか?
- ドア前に近づくか?威嚇しよるか?
- 音に過敏になっとらんか?寝てくれてるか?
「シャー」や「ガン見」が出たら、すぐステップを止めて一時停止ばい。 慣らすスピードは、“猫の表情”と“しっぽの動き”が教えてくれるっちゃん。
ごはん・トイレ・寝床は完全に分けて準備する
🐾 はじめに、「共用」はトラブルの火種になるとよ
多頭飼いを始めるときによくあるのが、“道具をシェアすれば仲良くなる”って思い込みたい。
でも実際は逆で、ごはん・トイレ・寝床を共有すると猫は落ち着かんくなるとよ。
特に先住猫にとって、「自分のモノ」が新入りに使われる=テリトリーの侵害と感じやすいんよね。
“最初から別々”が、猫社会ではむしろ仲良くなる近道たい。
🐾 次に、「何をどれだけ準備したらいいか」表で確認しとこう
以下は、うちでちびと新入りを迎えたときに実際に分けて準備した内容ばまとめた表たい。
項目 | 準備数 | 配置のコツ |
---|---|---|
ごはん皿 | 1匹に1つずつ | 目線が合わん位置・時間差もおすすめ |
トイレ | 猫の数+1が理想 | 物陰や静かな場所に分散配置 |
寝床(ベッド・毛布など) | それぞれ最低1つ | 上下・高低・隠れられる場所に |
物理的に「あなたの場所がある」って思わせてあげることが、猫の安心につながるとよ。
🐾 最後に、分ける=仲良くなるための“土台”たい
人間目線やと「一緒に使ったら仲良くなれるかも」と思いがちやけど、 猫にとっては“安心して自分のリズムを守れること”の方が大事なんよ。
- 新入りにも「自分の場所」を
- 先住にも「変わらない空間」を
- それぞれに安心ゾーンがある状態が理想
ちなみに、うちが多頭飼いで成功したときも、 この「分ける作戦」がしっかり効いたんよ。
道具の数は“仲良しの数”じゃなく、“ストレスを減らす数”たい。 準備しとけば、その先がぐんと楽になるけんね。
③ はじめての対面と、その後の距離感づくり
最初の数日は「匂いと声」だけのやり取りから
🐾 はじめに、いきなり対面させるとトラブルになるばい
新入り猫と先住猫をいきなり顔合わせさせると、 「誰やおまえ!」「ここオレの場所やけん!」って空気になるのはよくある話なんよ。
人間からしたら「はい、仲良くして〜」って思うかもしれんばってん、 猫にとって知らん猫との“いきなり接触”は緊急事態レベルなんよね。
やけんまずは、“匂い”と“声”だけが届く距離感からスタートするのが基本たい。
🐾 次に、「干渉せずに存在だけを認識する時間」のステップを見てみよう
以下は、うちのちびと新入りが最初の数日間、 どんな流れでお互いの存在に気づいていったかを表にまとめたと。
日数 | やり取りの状態 | 反応 |
---|---|---|
1日目 | 完全に別室、音と匂いだけ | 耳を動かして気配探し/無反応に見えて静かに探っとる |
2日目 | ドア越しのすれ違いタイミングあり | ドア前で立ち止まる/鼻クンクンしながら座り込む |
3日目 | 鳴き声が互いに届く距離感に | 「シャー」なし/気にしつつも落ち着いて観察 |
この“匂いと声だけ”の期間は、お互いに安心して観察できる時間としてめちゃくちゃ大事なんよ。
🐾 最後に、「おるけど来らん」距離がベストスタートばい
この時期は、無理に近づけんでよか。 「あそこに誰かおるばってん、こっちには来らん」って状態がちょうどよか距離感なんよね。
- “見えんけど匂いはする”=警戒心が和らぐ
- “声は届く”=存在は確実に認識しとる
- “干渉されん”=落ち着いて様子が見られる
猫の社会では、“いきなり正面突破”はNG。 徐々に慣れる時間があることが、信頼への第一歩になるけん、ここはゆっくり進めていこうね。
顔を合わせるのは“ケージ越し”が基本たい
🐾 はじめに、直接対面はまだ早かばい
数日間、「匂い」「声」「気配」だけで距離をとってきたあと、 いよいよ初対面ばい!…って思うやろ?
でもそこでいきなり同じ空間に放つと、警戒→威嚇→追いかけ→衝突の流れになることが多いっちゃん。
やけん、“ケージ越しでの顔合わせ”が基本中の基本なんよ。 これは「近いけど安全」っていう、猫にとって最高の初対面スタイルなんたい。
🐾 次に、「ケージ越しの初対面ステップ」ば表にしてみたと
うちのちびと新入りのときも、いきなり対面はNGで、ケージ越し作戦が功を奏したとよ。 そのときの様子をベースに、表でまとめたけん参考にしてみてね。
ステップ | 様子 | 猫たちの反応 |
---|---|---|
初日 | ケージの外に先住猫、新入りは中 | 新入り:じっと見とる/先住:警戒しつつフンフン |
2日目 | 距離を縮めて観察タイム延長 | 鼻チュー未遂→フンって背中向ける |
3日目 | 同じ空間にいながら落ち着いて過ごす | それぞれゴロンと寝転がる/一緒に静かにしとる |
“見える・嗅げる・でも触れん”この絶妙な距離感が、猫たちの心を落ち着かせてくれるとよ。
🐾 最後に、「背中向ける」が安心サインかもしれんばい
ちびもそうやったけど、対面して最初に背中を向けたとき、わたしは「あ、これは怒ってないばい」って思ったっちゃん。
- 鼻で挨拶→そっと背中を見せる=信頼のサイン
- ケージ越しでくつろぐようになる=「もう大丈夫」
- 1日1回でも顔を見にくる=存在を受け入れとる
猫のペースを尊重した「距離感づくり」が、関係の土台を築くけんね。 焦らず、ケージ越しの時間を大切にしてあげてほしか。
短時間・徐々に・無理させんが鉄則ばい
🐾 はじめに、「もう慣れたやろ?」は油断のもとたい
ケージ越しの対面がうまくいったけんって、いきなり長時間一緒に過ごさせるのは危険ばい。
最初は落ち着いとっても、緊張が途中で爆発してシャー・パンチ・追いかけっこって流れになることもあるけんね。
やけん、「慣れたかも?」って思っても、短時間・段階的に進めるのが大原則たい。
🐾 次に、接触時間の目安を表でまとめてみたと
うちのちびと新入りのときも「長すぎた時間」がトラブルの元になったことがあったけん、 以下におすすめの段階ステップを表で整理しとくね。
段階 | 接触時間 | ポイント |
---|---|---|
ステップ1 | 5分程度 | 同じ空間にいても干渉しないレベル |
ステップ2 | 10〜15分 | 軽く鼻チュー/視線合わせ→気にせず動けるように |
ステップ3 | 30分程度 | 片方が寝る or グルーミング始めたらかなり良いサイン |
どの段階も終わったら、必ず一旦「離す」ことで安心感がキープできるとよ。
🐾 最後に、グルーミングは“心の扉が開いた証”たい
もしどちらかが相手をぺろっと舐めるようになったら、それは大チャンスやけん見逃さんでね。
- 最初の舐め→信頼のきっかけ
- お互いに舐め合う→心許しとる証拠
- 寝る前やごはん後の舐め→日常の一部になっとるサイン
ちびも、新入りの耳ば舐めて「ちょっとだけやけど許すばい」って言っとる感じやったと(笑)。
猫の距離は「時間」じゃなく「信頼」で決まるけんね。 ゆっくり・無理なく・猫のペースに寄り添うことがいちばんたい。
④ 仲良くなるまでのステップと注意点
寝床や縄張りは複数用意して、取り合いを防ぐ
🐾 はじめに、「寝床=テリトリー」って忘れたらいかんばい
猫にとって、いつもおる場所・寝とる場所=自分だけのテリトリーたい。 ここが新入りに奪われたと感じた瞬間、先住猫の不機嫌スイッチが入るとよ。
人間からすれば「別に一緒でよかやん」って思うかもしれんばってん、 猫にとっては“そこにおる”だけでストレスになったりするけん注意たい。
やけん、最初から「それぞれの場所」を確保しとくのがベストなんよ。
🐾 次に、寝床スペースの分け方を表でまとめたばい
以下は、うちで寝床を複数設けたときにどう落ち着いていったかを表にしたもんたい。
スペース | 数 | 設置場所 | ポイント |
---|---|---|---|
ベッド/クッション | 1匹に1個以上 | 日向+静かな場所/窓際 | どっちかが近づかん場所に分散配置 |
段ボールハウス系 | 2個以上 | 部屋の対角/隅っこ | 隠れられる+こもれる空間が大事たい |
タオル・毛布のみ | 複数 | 棚の上/キャットタワー/キャリー内 | 場所の“高さ”でもテリトリーが分かれる |
見た目の数より“分散されとること”が安心につながるけん、配置にも気を配ってみてね。
🐾 最後に、「自分の居場所がある」って思えることが信頼の土台たい
ちびの場合もそうやったばってん、寝床がかぶっとると不機嫌になったっちゃんね。
- 布団の上におったのに、新入りが来てスネて別室に移動
- 段ボールの中にいたら、新入りが覗きに来てシャー
- →でも寝床ば増やしたら、2匹とも落ち着いた
「あんたの場所はちゃんとあるけんね」って伝える環境づくりが、 猫たちの信頼と共存のスタートラインになるとよ。
ごはん・トイレのストレスは見えにくかけん要注意
🐾 はじめに、「ちゃんと食べとるけん安心」って思い込みは危ないとよ
ごはんば食べとるように見えても、実は気配・視線・物音にビクビクしながらってこともあるとよ。
特に新入りとの生活が始まったばかりの頃は、食事中の空気感がピリッとしやすかけん注意たい。
猫は“落ち着いて食べられん=それだけでストレス”なんよ。
わたしも最初は気づかんやったばってん、 ちびが途中でごはん止めてウロウロしよったのは、ただの気まぐれやなかったっちゃん。
🐾 次に、食事・トイレでの“見えにくい緊張”ば表で整理したばい
以下は、ちびたちが実際に経験した中で「見えにくいストレス」になっとった場面をまとめた表たい。
状況 | 猫の行動 | 見逃しがちなサイン |
---|---|---|
並んでの同時ごはん | ちび:途中で止める/新入りば見る | “見られてる”ことにプレッシャー |
1つのトイレを共用 | ちび:夜だけ別の場所で粗相 | 後ろに誰かおるかも…って不安 |
トイレ入口で“出待ち”された | 新入り:無意識に見張る/ちび:我慢→1日出てない | 無言の緊張感が積み重なる |
ごはんもトイレも「物理的に分ける」だけで、空気はガラッと変わるとよ。
🐾 最後に、「2セット別々に置く」だけで空気が変わるけんね
いちばんのポイントは、ごはんとトイレを“別々の場所に2セットずつ”用意することばい。
- 距離を取って食べさせる→目線が合わん=リラックスできる
- トイレは猫の数+1が理想/死角+複数の出口がある配置が◎
- 同時に使わんでも「自分のがある」ってだけで安心
ちなみに、うちも多頭飼いがうまくいったとき、 ごはん時間を“ずらした”だけで空気がふわっと和らいだんよ。
猫にとっての“安心”は、「静かにごはんが食べられる」「落ち着いてトイレできる」こと。 ここを守ってあげることが、信頼づくりの土台になるとよ。
「仲良しにさせる」より「衝突を避ける」が先たい
🐾 はじめに、「仲良くなる」ってのはあくまで結果なんよ
飼い主としては、「早く打ち解けてくれたらいいな〜」って期待する気持ちはすごくわかるとよ。
でも現実はそう簡単にはいかんけんね。 猫同士の関係づくりには、“時間”と“空間”の余白が絶対に必要なんよ。
焦って近づけようとすると、かえって距離が広がることもあるけん注意たい。
🐾 次に、「衝突を防ぐ工夫」ば表でまとめてみたと
以下は、うちのちびたちの経験をもとに、物理的にケンカを防ぐ工夫を一覧にした表ばい。
対策 | やり方 | 効果 |
---|---|---|
すれ違える動線の確保 | 棚・通路・テーブル下などを空ける | 突然の鉢合わせを回避できる |
高低差のある避難場所 | キャットタワー/棚の上/ベッド下 | 逃げ道があるだけで心が安定する |
目線が合わない配置 | ベッドやごはんの位置を“背中合わせ”に | にらみ合いにならずにすむ |
先に“バトルを起こさない構造”を作ることが、仲良くなる前提条件たい。
🐾 最後に、「喧嘩しない=十分な成果」って思っていいとよ
仲良しに見えんでも、ケンカせんで同じ空間におれるってだけで、じゅうぶん成功やけんね。
- 同じ部屋にいても緊張感がない
- 目が合ってもスルーできる
- ときどきすれ違うけど無視で終わる
ちびたちも最初はずーっと無視し合っとったけど、 それが“干渉せず共存できる”って合図になっとったっちゃん。
「仲良し」より「平和に共存」すること。 それが多頭飼いでいちばん大事な考え方たい。
⑤ ちびと新入りのリアルな“慣れ”の記録
最初の3日間はほぼ無言・無接触
🐾 はじめに、「無言=無関心」じゃなかとよ
ちびが新入りと出会った最初の3日間は、びっくりするくらい静かやったと。
お互いの存在には気づいとるのに、威嚇もない/鳴き声もない/まるで見えてないふり。
でもそれって、猫にとっての“最初のステップ”としては大成功やったっちゃん。
「無視してるようで、ちゃんと観察しとる」——猫ってそういう生き物やけん、焦らずその沈黙を大事にしてほしか。
🐾 次に、「ちびと新入りの“静かな3日間”」ば表で振り返ってみるばい
実際にあった3日間の反応を、時系列でまとめた表がこちらたい。
日数 | 行動の様子 | ちびの反応 |
---|---|---|
1日目 | 隔離部屋スタート | ドア前に座る/鼻だけクンクン/鳴かない |
2日目 | ケージ越しに視線が交差 | じっと見つめる/すぐ背を向けて移動 |
3日目 | 距離3mを保ちながら同室 | 無言・無接触のまま2匹ともリラックスしとる |
この“無風期間”が、あとからぐっと近づくための土台になったと実感しとるとよ。
🐾 最後に、「静かな共存」は最高のスタートラインたい
猫の関係性は、最初に“争いが起きない”ってだけで大成功なんよ。
- 威嚇もない
- 近づきすぎない
- でも逃げもせん
この「沈黙」が、猫たちにとっての“探り合い”であり“尊重の時間”たい。
無言でおれる=それだけで信頼の芽ば育てとる段階。 ここであれこれ口出しせず、そっと見守ることがいちばん大事なんよ。
1週間後、ぺろぺろ→猫パンチ→ちょっと前進
🐾 はじめに、舐めたあとパンチ…それって信頼の一歩かもしれんとよ
ちびが新入り猫の耳ばぺろっと舐めたあと、 まさかの猫パンチ発動!って場面があったっちゃん。
その瞬間は「なんやそれ!」って笑ったけど、 実はこれ、“信頼と牽制が混ざった探り合いの儀式”やったと今ならわかるとよ。
仲良くなりたいけど、まだ全部は見せきらん——そんな絶妙な距離感の表れやったんやろうね。
🐾 次に、「舐める→パンチ」が起こるまでの流れを表にしてみたと
以下は、ちびと新入りの関係が動き始めた1週間目のやり取りを、時系列でまとめた表たい。
行動 | ちびの動き | 新入りの反応 |
---|---|---|
耳ぺろ | そっと近づいて軽く1回だけ舐める | 動かずにそのまま受け入れ |
猫パンチ(軽め) | ぺろの直後に前足でちょんとタッチ | 少しびっくりして離れるけど威嚇なし |
数分後 | 近くに寝転がる/目を閉じてリラックス | そばにいても気にせず毛づくろい開始 |
この一連の流れが、ちびなりの「おまえ、もうちょっとなら近くにおってもよかばい」の合図やったと感じたと。
🐾 最後に、グルーミング+パンチ=“仲良くなりたいサイン”かもしれん
この行動って、アログルーミングの記事でも触れたばってん、 舐める→パンチ=信頼+牽制セットってこともあるんよ。
- ぺろ=心を開いてきとる証拠
- パンチ=距離感の確認/「調子に乗るなよ」のツッコミ
- そのあと落ち着く=衝突ではなく探り合い
仲良しアピールの裏にある“緊張と信頼のミックス”ば見逃さんでね。 こういう微妙な反応こそ、関係が深まってきた証やけんね。
1ヶ月で朝晩ぴったり寄り添うまでになったばい
🐾 はじめに、「仲良くなる」は少しずつ進むもんたい
ちびと新入り猫が、最初は無視し合いからスタートして、 1ヶ月後にはぴったり並んで朝ごはん→夜はくっついてお昼寝って日常になっとったっちゃん。
もちろんその間に、小競り合い/威嚇/シャー/微妙な空気も何度かあったとよ。
でも、毎日ちょっとずつ慣れていった積み重ねが、関係の深さにつながっていったんやなと思っとるばい。
🐾 次に、「1ヶ月間の変化の流れ」ば表で振り返ってみよう
うちのケースでは、1ヶ月のあいだにこんなふうに距離感が変化していったとよ。
時期 | 様子 | ちびと新入りの反応 |
---|---|---|
初日〜3日目 | 無言・無接触 | クンクン→無視→そっぽ向く |
1週間前後 | ケージ越しでリラックス/舐め→パンチ | 探り合い/同じ部屋で昼寝できるように |
1ヶ月目 | 朝並んでごはん/夜一緒に寝る | 完全に共存モード/ちょいちょいぺろぺろし合う |
この表だけでもわかるように、最初から仲良しやったわけじゃなかとよ。
🐾 最後に、「時間かけて築いた絆」はほんとに強かばい
最初の頃は、ケンカしないように人間が口出しせんよう我慢する時間が長かったとよ。
- 気まずそうな空気→見守るだけ
- ちびがフンッて離れる→そっと新入りに声かけ
- 距離が近づいても何もせん→それが正解
そして今では、うまくいった実例として、 ちびたちは「ゆっくり仲良くなったほうが長続きする」って教えてくれたんよ。
すぐ仲良くならんくても大丈夫。 大事なんは、毎日ちょっとずつ「信頼」を積み上げていくことたい。
⑥まとめ表|新入り猫を迎えるときのチェックポイント一覧
カテゴリ | チェック項目 | ポイント |
---|---|---|
準備段階 | 匂い慣れのタオルを使う | 視覚より嗅覚が先/数日かけて慣らす |
導入環境 | 隔離部屋でスタート | 完全分離+安心できる空間づくり |
生活スペース | 寝床・トイレ・ごはんは完全に分ける | 「これは自分の」が安心感を生む |
対面ステップ | ケージ越し→短時間同室→自由行動 | 段階を踏んで無理させない |
動線・縄張り | すれ違える構造/逃げ場の確保 | 「バトルを起こさない」ことが最優先 |
食事ストレス | ごはん時間ずらし/別室に配置 | 見られる・並ぶ=緊張の元 |
排泄環境 | 猫の数+1個以上のトイレ | 出待ち・視線ストレスを回避 |
行動観察 | 「威嚇しない無視」=良好な初期反応 | 鳴かない・絡まない=安心の兆し |
関係構築 | グルーミング→猫パンチ→距離縮小 | 信頼と牽制がセットで進む |
飼い主の姿勢 | 介入せず見守る/時間に任せる | 急がず・口出しせず・信じて待つ |
ひとつずつ丁寧にステップを踏めば、時間はかかっても猫たちはちゃんと関係を築いてくれるとよ。
▶︎参考記事:先住猫と新入り猫の関係をよくするには?|生きづらい世界で、猫が教えてくれたこと(天然生活)