ワンちゃんを飼っていると当然ですが、年老いてきて、身体(骨・筋肉)や内臓的に支障が出てきます。
人間も同じですよね。
そんな中、「普段と歩き方が違うな」「足を引きずってるな」「散歩に行きたがらないな」など『足をかばう』動作をしているようならそれは『関節炎』の可能性が高いです。
実際にうちのココアもいい歳になってきまして、睡眠時間も増え、足も悪くなってきました。
そこで、ワンちゃんの関節炎について症状や原因、回復させるためのサプリメントをまとめましたので見ていきましょう!
他の記事もそうですけど、「犬のことについて書いているなぁ」と読むんではなく、全て自分(人間)の立場に置き換えて読んでください。
自分のことと思って読むことは全く難しいことではないですし、専門的な言葉も使って書いているわけではないので、しっかりと全部覚えてください。
〜関節炎ってどんな病気〜
関節炎とは、人間が年老いたときにも現れる症状で、特に体重のかかりやすい足の関節の軟骨組織が削られてしまい、炎症を起こす症状になります。
関節に炎症が起こると、関節の可動域が狭くなり、また痛みが伴い、動かしづらくなったり、最悪は骨そのものが変形してしまうこともあります。
老化が進んでいるワンちゃんもしかり、若いワンちゃんでも肥満で体重が重い場合には足に負担がかかり、年齢に関係なく発症してしまうこともあります。
〜原因を大きく2つに分類〜
関節炎の原因はいくつかあります。
・老化
・運動不足
・肥満
・外傷
・関節リウマチ
・感染性の炎症
上記のように、原因は主に6つありますが、これらを大きく分けると以下の2つになります。
変形性関節症
変形性関節症というのは、箇条書きした内の上5つで「老化・運動不足・肥満・外傷・関節リウマチ」があります。
我が家のココアが今回該当するのはほぼ全てで、骨折まではいきませんが、捻挫によって体重が右前脚に大きくかかってしまい、痛めてしまいました。
他の外傷例としては、靭帯断裂・股関節形成不全・膝蓋骨脱臼があります。
感染性関節炎
感染性関節炎というのは、何かの拍子に細菌(病原体)が体の中に侵入してしまい、それが悪さをし、関節に炎症を起こしてしまうというものです。
〜どんな症状が現れるの?〜
下記のような症状は、普段からワンちゃんを見ていればすぐにわかるものばかりです。
・足を引きずりながら歩いている
・じっとしていることが多くなる
・寝ていて立ち上がるときにしんどそう
・積極的に歩いたり走ったり遊んだりしなくなる
・散歩へいくのが億劫になる
・階段や段差を登るのが困難になる
など様々な症状が現れ、飼い主さんは早い段階で気付いてあげることが重要になってきます。
このような症状が出たら、まずは動物病院で獣医師さんに診てもらってください。
私たち飼い主というのは動物に対してあくまで「素人」なので、素人判断で処置が遅くなってしまうと愛するワンちゃんの残りの一生が辛いものになってしまいます。
気付くのが遅くなったり、気付いているけど「そのうち治るだろう」と安易に考えていると重症化するケースもあり、炎症が進んでしまうと後遺症も残ってしまうので本当に注意してください。
〜改善方法・治療方法は?〜
関節炎の改善方法・治療方法は様々ありますので、項目ごとに見ていきましょう!
家庭でできる改善方法
可動域を広げる
改善方法のひとつとして「可動域を広げてあげる」というものがあります。
運動や遊びによって筋力を上げ、維持させたり、温浴によって筋肉や腱を柔らかくしストレッチをしてあげる方法があります。
また、水泳に連れていくことができれば、体全体に負荷を与えることで無理なく運動ができます。
例えばボール遊びや走り回ったりすることは瞬時的に足に負荷が大きくかかるタイミングがあるので、それと比べると水泳はいい方法と言えます。
人間でも同じことが言えますよね。イメージしてみてください。普段運動不足とわかっていながら、急に激しい運動をすると余計に体を痛めることがありますよね。
ただし!小さい頃から水に慣れてない子もいると思いますし、そもそも水泳に連れていくことが難しいご家庭もあると思います。
我が家のココアは「泳ぐ」なんてことはしたことありません。そんなココアと同じようなワンちゃんもたくさんいると思います。
普段から慣れていないことを老犬になってからやるというのは非常にストレスになるものです。
そんなときはやっぱり先に挙げた「遊び」や「温める」ことで患部の可動域を広げてあげてください。
注意点は「ゆっくり」動かしてあげることです。ゆっくりですよ、ゆっくり!
薬やサプリを服用する
また、体の中から直す方法もあります。
関節の痛みを和らげるために鎮痛剤を服用する方法、ヒアルロン酸(軟骨成分)を関節に注射、またコンドロイチンやグルコサミンが含まれたサプリメントを服用する方法もあります。
ひとつ覚えておいていただきたいのは、人間も同様ですが、一番体に負担をかけず、ワンちゃんのストレスにならないのはサプリメントを服用することです。
手術での治療方法
関節炎が重症化してしまうと、基本的に「手術」をしないと完治することはありません。
骨と骨の間にある軟骨がすり減っているため関節痛が生じているわけで、一度すり減ってしまった軟骨は復活することはありません。
そのため、手術を受け、人工関節を入れる場合もあり、そのあとはリハビリも必要となってきます。
ただ、老犬の場合は体力面での心配も当然あります。
手術は全身麻酔をして行うことがほぼ100%なので、年老いたワンちゃんにとっては体への負担が若いワンちゃんと比べてとても大きいです。
最悪「麻酔から目を覚まさない」ことも事例としてあります。
そのため、普段からの予防が必要になってきて、先にあげた運動や患部を温めた後にストレッチをしたり、サプリメントで軟骨成分を補給してあげることが愛犬を守るために大切なことなってきます。
〜自宅でのケア方法・リハビリ方法〜
肥満にならないような食事管理を
関節炎の原因のひとつにも挙げましたが、「肥満」は関節へ与える負荷が大きくなるものです。
体重が増えることで、関節へ負担がかかり、その負担が蓄積され関節を痛めてしまいます。
そのため、「肥満」を回避するための食事管理が必要となってきます。
室内犬の場合はやはり外飼犬に比べて運動不足になりやすくなります。
また、老犬の場合は基礎代謝が減ってきているため、若い頃と同じ食事をしているだけでどんどん体重が増えてきてしまいます。
人間でもいつまでも若い頃と同じ食事をしていて自分が太っていることからなかなか抜け出せない人いますよね。
ただし、ワンちゃんの場合は、「全て飼い主さんのさじ加減」で決まります。
また、人間が食べているものを欲しがるワンちゃんも多くいると思います。実際、我が家のココアもそうです。
「愛するペット」に与えたい気持ちはすごくよくわかります。欲しがる目で見てくるので、あげないと「かわいそう」と思う気持ちもすごくよくわかります。
ただし、その1回が蓄積されていって、結局愛するワンちゃんに全てブーメランで返ってくることは頭に入れておいてください。
もう一度言いますが、「全ては飼い主さんのさじ加減」です。
生活環境を改善する
普段の生活環境を変えることも関節炎を和らげるためのケア方法として挙げられます。
床がフローリングになっているご家庭が多くなってきました。
以前ですと畳が多い家がたくさんありました。
これがなんなのかと申しますと、「フローリングは滑りやすい」ということです。
人間でも滑ったときには「痛っ」ってなることありますよね。
老犬にとったら、結構ダメージの大きいことなので、対策としてフローリングにマットを敷くことが滑り止めになり、ワンちゃんの関節への負担を軽減できます。
老犬は睡眠時間が非常に多く(老犬の睡眠時間はなんと1日18時間!参照)、寝ていることで足腰が弱くなりがちです。
足腰が弱くなっていることで、脱臼などもしやすくなっていますのでこのような注意も必要です。
ベット等寝床については、足腰に負担がかかりすぎないよう、クッションや低反発マットで作ってあげることが大切です。
〜老犬の足腰を改善するサプリメント〜
サプリメントというものは全てのワンちゃんに必要なものではありません。
ただし、普段食べているドッグフードでは炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン等、必要な栄養をは賄えますが、「関節炎を緩和させるための栄養素の全てを補えない」のも事実です。
食事では補えきれない栄養素を補給する意味で「サプリメント」というものがこの世に存在します。
人間の話になりますが、たしかに昔は「ご飯をたくさん食べて、肉をたくさん食べて、野菜も食って」みたいな考えがあったのも事実ですし、ぶっちゃけそうしとけば生きてはいけます。
ただ、時代は移り変わっています。
昨今は栄養がたくさん含まれるものがたくさんあるのでなかなか気付けない部分もありますが、普通に考えて昔の人と比べると体が大きくなっていることが事実を物語ってます。
実際にプロのアスリートでも言えることですが、プロテインやBCAA等様々な栄養素を補給することで、日々歴史を塗り替えて新たな記録を生み出していることもニュースを見ていればわかると思います。
「ワンちゃんにプロテインをあげよう!」と言っている訳ではありません。
「愛犬を肉体改造しよう!」と言っているわけではありません。
今回挙げた「関節炎」を改善するための栄養素としてサプリメントで不足分を補給できるということを知っていただきたいということです。
犬も足腰が悪いと元気に毎日を過ごせませんので、それを改善するサプリとして紹介させていただきます。
コンドロイチン
「コンドロイチン」というものは軟骨を強化することができます。
可動域が狭くなってしまった関節を滑らかにして、体内に含まれるコラーゲンを新鮮に保持することができます。
軟骨組織に保水性や潤滑性、弾力性を与えて、栄養の消化吸収代謝と成長を促進させ、関節炎の炎症を抑える効果があります。
また、老化を防止することもできます。
グルコサミン
「グルコサミン」もコンドロイチンと同様に軟骨を強化することができる栄養素です。
関節炎の進行を抑えて、すり減った軟骨を再生し、治癒が期待できるものです。
グルコサミンというものは普段の食事からはほとんど摂れるものではないです。
いつも食べているドッグフードには微量しか含まれていないものになります。
ミトコンドリア
「ミトコンドリア」なんて中学生のときの理科の授業で聞いて以来、耳にすることがないものですが、私たち人間においても重要な役割を担っている縁の下の力持ちです。
もちろんワンちゃんにも存在するもので、ワンちゃんの細胞のひとつひとつに数百個から数千個存在し、日常生活を送るために必要なエネルギーの90%をまかなっています。
さらに、昨今の研究でミトコンドリアには体の新陳代謝を促進させ、「老化防止」の役割を担っていることもわかりました。
老犬の場合、先ほども書きましたが、新陳代謝(基礎代謝)が若い頃と比べて悪くなっています。
新陳代謝が悪くなるということは、体の中の古い細胞がどんどん蓄積されていってしまって、見た目や内臓機能を悪化させてしまうことを言います。
それをミトコンドリアというものが解決してくれます。
大学教授共同開発のサプリは多くのメディアで紹介
最近ですと、ご存知の方もいると思いますが、数多くのメディア(TVや雑誌)で取り上げられていますよね。
「NHK ためしてガッテン」や「Newton」、「an an」等で紹介され、多くの注目を集めています。
鹿児島大学共同獣医学部 准教授の三浦直樹博士や東京医科大学医学総合研究所 教授の中島利博博士が共同開発されている犬用ミトコンドリアサプリが有名ですよね。
〜サプリメントは薬ではないので勘違いしないで〜
「サプリメント」というもののそのもの自体の話をさせていただきたいんですが、サプリメントというものは薬ではありません。
あくまで「栄養補助食品」です。
間違った捉え方をしないでください。
サプリメントというものは普段の食事からはなかなか摂れることができない栄養素を補給したり、三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)やビタミン等を効率よく摂取するためのものです。
人間でもワンちゃんでも他の動物でも1日に必要な栄養素は決まっています。
ただし、それを全て食事から摂ろうと思うと食べる量も増えますし、胃のキャパシティーをオーバーしますし、老犬にとったら無駄なカロリーまで摂ることになり「肥満」に繋がり、体重が増えることで関節に負担がかかり「関節炎」になるという悪循環になります。
どんな動物でも「太っていること」は一生の中で必要なことではありません。
むしろ、筋骨格的に内臓的に負荷をかけてしまうことで、健康を保つことが難しくなってきます。
繰り返しますが、年齢によって基礎代謝は落ちます。
年齢に合った食事を摂らないと結果として病気に繋がることは普通にわかることです。
そのため、ペットショップには年齢に合ったドッグフードが売られていたり、人間でも年老いていくとさっぱり系のものを食べたくなります。
世の中そういう風にできています。
飼い主の勝手な判断で、ワンちゃんの健康を損なうようなことをしないでください。
症状が重症化してから鎮痛剤ばかり服用していたら副作用も当然出ます。
それを事前に防ぐためのサプリメントであり、サプリメントはあくまで「栄養補助食品」なのでパッケージ書かれている1日の摂取量を守ればなんの問題もありません。
人間だって、バカみたいに肉を食いすぎたら胸焼けするし、次の日は下痢になったりしますよね。
これと同じです。
「決められたこと」を普通にやっていればいいんです。
〜さいごに〜
ということで話が長くなりましたが、愛するワンちゃんのためにできることは全部してあげてください。
運動不足なら軽い運動から始めて、ゆっくり関節を動かしてあげて、不足している栄養があれば補給させてあげてください。
1秒でも長く愛犬とハッピーライフを過ごせるように飼い主さんの力の試しどころです。
私もココアやちび(ココアの相棒のキジトラ猫)を始め、この世の多くの動物たちの役に立つ情報をまとめて参りますので、またお時間あるときに当サイトの記事をご覧になっていただければ幸いです!
(この記事長すぎでしたね…(笑)ご容赦願います(笑))
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最後に
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