それぞれが持つ個体差やさまざまな病気、そのほかの原因から命を落とすことがあります。
老犬となり、突然亡くなるワンちゃんもいれば、前触れをみせながら少しずつ命を絶つワンちゃんもいます。
このようなワンちゃん達にも最期を迎える準備というものがあるのです。
この記事を最後まで読んでいただくと、万が一の時に慌てずに済むようにまとめていますので、正直なところ、こういった記事を書くことは気が進みませんが、ワンちゃんが元気なときに付けておくべき大切な知識なので、一緒に見ていきましょう。
「老犬が死ぬ前に見せる8つの行動とは?」と合わせて、こちらのページで理解を深めていただければと思います。
〜老衰した犬が死ぬ間際の症状とは?〜
老犬は死ぬ前に元気が無くなり食欲不振が続く
主に、ご飯を食べなくなったり、水さえも飲めなくなるなどの食欲不振が続き、元気が無くなります。
実は、この行動にはワンちゃん自身の意味があるとされています。
命を繋ぐために重要な水や食べ物を拒むことは、気持ちよく眠れるようにするための準備をしているのです。
内臓のレベルを落とし、空っぽにすることで安らかに最後を迎えられるといいます。
老犬はほとんどが睡眠時間になる
そのほか、散歩に行きたがらないことがあったり、睡眠時間が長くなるなどの家族が目で見て分かるような出来事が起こります。
あまり動きたがらない様子だったり、横になっていることが多いことがあります。
このような状態のときは、無理に動かすようなことは避け、そっと隣で見守りながらやさしく撫でてあげるといいでしょう。
飼い主と触れ合っているだけでワンちゃんも嬉しいはずです。
〜老犬が死の直前にみせる行動とは?〜
命を絶つ直前にみせる姿は、ワンちゃんによってさまざまなことが起こります。
老犬は特に死ぬ前に飼い主に甘える
普段から飼い主さんにたくさん甘えてきたワンちゃん。
やっぱり体に力が入らなくなってきても、飼い主さんに甘えたい気持ちはいつでも変わりません。
特に死が近づいてきたときは、飼い主さんに対して、甘えてきたり、赤ちゃんみたいな声を出したりと最後にぬくもりを感じようとしています。
これは本能的に「最後になるかもしれない」とワンちゃん自身も感じているのかもしれません。
当たり前ですが、この状況でワンちゃんが甘えてきたら飼い主さんは普段以上に愛を与えてあげてください。
老犬は死ぬ前に遠吠えをする?
ワンちゃんの中には最後の最後、死ぬ前に遠吠えをする子もいるようです。
やはり、死ぬ前は寝たきりになることが多く、遠吠えなんてできない子の方が多いようですが、中にはいるみたいです。
最後に力を振り絞って、飼い主さんに「ありがとう!」と言っているのでしょう。
それか今まで一緒に住んでいた大好きな家族のひとりが違う場所で暮らしているとき、声を届けようと大きな声で遠吠えしてるのかもしれません。
こんなん聞いちゃったら涙が止まりませんよね。
飼い主さんはしっかりと聞いてあげてください。
犬は死ぬ前に体温が下がる
元気いっぱいの時はワンちゃんの体温は高く、冬の時期はワンちゃんに顔を埋めてヌクヌクしてしまいますよね。
ただ、死期が近づいてくると体温が下がり、ひんやりと冷たく感じてしまう場合があります。
体温が下がってくるとエネルギーを放出することがだんだんと難しくなってくるので、元気もだんだんとなくなってきます。
普段からワンちゃんと触れ合っているときに、体が冷たくなってきたときは覚悟が必要になってきます。
死が近い犬は体に力が入らなくなる
元気がなく、ぐったりしているような姿は徐々に進行している状態です。
目にも力が入らなくなり、呼吸が深くゆっくりになります。
こんなワンちゃんを見ている飼い主さんはとても辛いことでしょう。
正直、私自身まだ経験したことがありません。
しかし、昨今のSNS社会にて色々な情報を目の当たりにします。
私も将来必ずやってくるこの状況に慌てないように知識をつけていきたいと思ってます。
犬は死ぬ前に尿や便を漏らすようになる
そのほか、多くみられるケースに排尿や排便をワンちゃんの思うようにできない場合があります。
身体の機能が低下するため、思うように力が入らなくなってしまうのです。
肛門が閉じにくくなり、尿や下痢などが起こるといわれています。
間違ってもワンちゃんを叱らないでください。
粗相をしたくてしているわけではありません。
人間と同様に体がうまく動かなくなってくれば、コントロールをすることができません。
飼い主さんも対応が大変なのは間違いないですが、「大丈夫。」と優しく声をかけてあげてください。
犬は死ぬ前によだれを垂らす
ワンちゃんは老衰してくると鼻が詰まってきて、口呼吸が多くなります。
それで呼吸が止まったりすることもあり、口をずっと開いている状態なので、よだれが垂れてきます。
もう体力も限界を迎えつつあるので、ワンちゃん自身もよだれが垂れていることはなにも気になりません。
飼い主さんは、大変ですが、その都度拭いてあげてください。
顔の下にタオルを引いてあげるのも良いです。
犬は衰弱しても耳だけは最後まで聞こえている
しかし、このような状態になりながらもしっかり飼い主さんの呼びかけに反応するワンちゃんもいます。
耳を動かしたり、目で飼い主さんを追うなど、最後までしっかり応えているのです。
ワンちゃんの感覚機能は、最後まで聴力が残るため反応している可能性があります。
飼い主さんができることは、「声掛け」です。
最後までやさしく声をかけ続けてあげてください。
ワンちゃん自身も今まで元気に動けていた体がどんどん不自由になってきて、不安な気持ちになっています。
飼い主さんのいつも通りの優しい声、手で撫でてもらうときの温かさを最後まで感じ取っています。
最後の最後までいつも癒しをくれたワンちゃんに寄り添ってあげてください。必ずです!
〜老犬の最期を迎える準備をしよう〜
ワンちゃんと過ごす以上、必ず死は訪れます。
それは、「病院で亡くなる場合」もあれば、「自宅で最期を迎える場合」もあることでしょう。
ワンちゃんとの最後に飼い主ができることはどのようなことなのでしょうか?
犬は死ぬ前でも飼い主を一番に考えている
なにより、ワンちゃんが亡くなる時に側に居てあげられない場合もあり、悔やまれることもあることでしょう。
しかし、この場合のワンちゃんは、飼い主に心配をかけたくない、大丈夫という気持ちとともに命を絶っています。
犬は、飼い主がワンちゃんのことを想っているように、死を悟るワンちゃん自身も飼い主を一番に気にかけています。
「弱い姿を見せたくない」といった本能的なところもあるでしょう。
ただ、犬は感情がある動物です。
飼い主さんの悲しそうな顔、心配そうな顔はしっかり感じ取れます。
体が思うように動かないことで不安になっているところに、飼い主さんのそんな顔を見たら、さらに心が沈んでいってしまいます。
飼い主さんも苦しい気持ちであると思いますが、明るく接してあげる演技を心を鬼にして行ってあげてください。
愛犬を最期まで安心させてあげることが大切
飼い主とともに生きた生活があれば、ワンちゃんも楽しいと感じています。
大切なことは不安をなくし、安心を与えてあげることです。
看取ることができるのであれば、やさしく声掛けを行い、ワンちゃんを安心させてあげてください!
何度も何度もしつこくて申し訳ありませんが、いつも通りの優しい声と温かい手の温もり、飼い主さんの元気そうな顔を最期まで感じさせてあげることがワンちゃんへ対する飼い主さんの最後の大きな仕事になります。
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最後に
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これからも問題解決できる記事を書いていけるよう、精進してまいります!ありがとうございました!
大変参考に成りました。
有難う御座いました。
今まさに看取りの中にいます。参考になりました。ありがとうございます。
ミニチュアダックス推定14才3ヶ月です。心臓病、腎不全尿毒症で看取り中です。昨日輸液、ビタミン剤注射をやめました。心が潰れそうですが、ブログを読ませていただいて、改めて覚悟ができました。最後の瞬間まで、全力で生きる愛犬に、逆に励まされます。感謝しかないです。ありがとうございました。