人間と違い言葉を話さない猫ですが、もちろん知恵がないわけではありません。
猫はとても賢い生き物で、自分の死を悟ることもできると言われています。
実際に飼い猫ちゃんが亡くなってしまったら飼い主さんも精神的にくると思いますので、飼い猫ちゃんが元気なときにできるだけ知識を付けておいてください。
嫌なページだとは思いますが、しっかり目を通してください。
死を悟ったときにどんな行動をとるのか…見ていきましょう。
〜死期が近い老猫が取る死ぬ前の行動〜
特に年齢が高いシニア猫や、病気を患っている猫は、自分の死期を感じて変わった行動をするものです。
よく聞くのが、「いきなり姿を消す」「うろうろと動くようになる」などですが、死期を悟った猫はその他にも様々な行動をします。
食事の量が減ったり、水を飲む量が減ったり…。
死ぬ間際になると猫は他にどのような行動をするのか…?
知っておくと心の準備がしやすいでしょう。
〜猫は死ぬ前に飼い主に甘える〜
猫が死を悟るとどのような行動をするのでしょうか?
甘える猫ちゃん、姿を見せないようにする猫ちゃん、お別れの挨拶をしにくる猫ちゃん…などそれぞれの猫ちゃんの性格によっても様々ですが、大きくこの3つのパターンがあるようです。
もちろん、全てに該当する猫ちゃんもいます。
それぞれのパターンについて見ていきましょう。
猫は死ぬ前に飼い主に甘えてくる
今まで小さい頃から、大人になって、そして老猫と呼ばれるまでたくさんの時間を飼い主さんと過ごしてきたことでしょう。
たくさん甘えてきたことでしょう。
たくさん遊んできたことでしょう。
たくさん叱られたことでしょう。
そんな猫ちゃんがやっぱり最終的に飼い主さんに求めるものは「愛情」で、そのためたくさん甘えてきます。
普段通りの手の温もり、普段通りの声のボリューム、普段通りの声の柔らかさで愛猫ちゃんを存分に甘えさせてあげてください。
猫ちゃんは「普段通り」を求めています。
この文章を読んでしまうと飼い主さんは「きっとこれが最後になるかもしれない。」と思ってしまうかもしれません。
しかし、そこは感情をグッとこらえ、「普段通り」を徹底してください。
これが猫ちゃんにとって最高の瞬間になります。
猫は死ぬ間際になると弱った自分を見せないように姿を消す
(「IRORIO」さんより引用)
まずは姿を消す子が多いです。
この行動の意味は、「死の直前の弱った時期に敵に襲われないようする」とか、「身近な人に弱った姿を見られたくないから」と言われています。
室内飼いの子は外に出ることが少ないものでが、姿を隠すことができる押入れやクローゼットの中などにいきなり隠れていたことはありませんか?
もちろん猫ちゃんはそういった薄暗くて狭いところが好きというのもあります。
しかし、それ以外の理由として、死を悟った猫が、人に見つかりにくい狭い場所を好むとされているからです。
もし高齢猫が部屋の「狭い場所に行くようになった」「押し入れなどにいる時間が増えた」と感じたら、死を悟って行動しているのかもしれません。
猫は飼い主に死ぬ前最後のお別れの挨拶をしに来る
(「にゃんペディア」さんより引用)
そしてさらに多く見られるのが、いつもと違う鳴き声や行動です。
いつもは大きな声で鳴かないのに、最近よく鳴く・鳴き方が違うと思うとき。
いつもは抱っこを嫌がるのに、素直に抱っこされて甘えてくるとき。
こういったときには、猫が死を悟っているかもしれません。
これは「猫がお別れの挨拶を飼い主にしようとしているから」だと言われています。
中には「いつもと違うな」と思って目を離した瞬間にけいれんして亡くなった猫もいますし、直後に姿を消す子もいるのです。
もし「いつもとなんか違う」と感じる行動を目にしたら、死を悟って行動しているのかもしれないと思った方がいいでしょう。
〜死が近づいた老猫のためにできること〜
飼っている老猫が、ここに書いたような行動をしたときには「もしかしたら死を悟ったのかな」と思うことでしょう。
飼い主としてそれを感じたら、どうすればいいのか、何ができるのか考えるはずです。
猫が気持ちよく天国へ行けるように
(「日々是電脳写真」さんより引用)
もし死を悟るような行動が見られたら、できるだけそばにいてあげてください。
病院に連れて行って延命が可能な場合もありますが、だいたいは延命不可能なことが多いです。
このまま死を避けられないならば、抱っこしてあげたり声をかけてあげたり撫でてあげたり、猫にとって心地のいい場所で気持ちよくお別れをしてあげたいと思いませんか?
長い間愛され続けてきた猫ちゃんです。
飼い主さんからのいつも通りの温もりや普段通りの声のトーンを聞いているだけで安心するものです。
猫ちゃんが最期まで「いつも通り」に過ごせるように飼い主さんが接してあげることが本当に大切です。
猫は食事はできなくても水は最後まで必要
(「URANARU」さんより引用)
また、元気なころと変わって、食事をしたり水を飲んだりということが少なくなってくると思います。
ご飯は流動食も多くなってきているかもしれませんし、いつもバクバク食べていた大好きなキャットフードを食べられなくなってしまった猫ちゃんもいると思います。
しかし、「水」はやっぱり最後まで飲むものになりますし、絶対的に必要なものになってきます。
普段から水道の水を飲む猫ちゃんもいると思いますが、日本の水道水は世界一安全だと言われていても、やはり各ご家庭の水道管の老朽化によって、猫ちゃんの最期の体に不純物が残ってしまうこともあります。
このような背景から最近ではウォーターサーバーの水を飲む猫ちゃんがかなり増えていて、最後まで健康でいられるように配慮している飼い主さんもいます。
ただ、ウォーターサーバーというのも月にだいたい3,000円ほどかかってしまうものなので、ペットボトルの水を買ってくるより安いのでオススメはしますが、必ず使う必要のないものでもあります。
猫の安楽死もひとつの手段
(「ねこちゃんホンポ」さんより引用)
そして、死を迎えた猫に「あのときああしてあげれば延命できたかも…」と後悔するのはやめておきましょう。
当たり前ですが、後悔しても生き返るわけではありません。
中には病気がどんどん重くなっていき、死ぬ間際まで苦しむ猫ちゃんもいることでしょう。
そんな中でひとつの選択肢として挙げられるのが「安楽死」です。
安楽死に関しては、人間も同様ですが様々な場所で様々な人々が様々な考えを持ってたくさん議論を重ねている長い歴史があります。
これは猫や犬などペットに対しても同じことで、賛成派も反対派もいます。
苦しむ猫ちゃんを見ているのが辛い飼い主さんが安楽死を選び、猫ちゃんを楽にしてあげる手段としても使われますし、それに対して、人間の手を加えて死を迎えさせるという行為は「殺す」という行為と同じだと言う人もいます。
また、これに対して、目の前で苦しんで辛い日々を送っている猫ちゃんとでも1日でも長く過ごすというのは「人間のエゴ」だという人もいますし、またこれに対して、「ペットを飼う」ということ自体が「人間のエゴ」なんだから今更何言ってんだという人もいます。
ですが、周りの意見なんて一切聞く必要はないと思います。
こんなん、もはや水掛け論で、こういった議論をしていること自体が「人間のエゴ」で、猫のことを思っている風に見せて、実はネコのことを考えていないと思ってます。
猫ちゃんと飼い主さんが長い間一緒に生活してきて、亡くなる前の猫ちゃんを見て、飼い主さんも辛い気持ちになりますし、猫ちゃんに対して「どうすればいいのか?」と毎日を過ごす中で無意識的に考えて考えてそのことで頭がいっぱいになっていると思います。
そうやってたくさんたくさん愛猫のことを考えて、飼い主さんが最終的に出した答えが「安楽死を選ぶ」でも「安楽死はさせない」でもどっちでも大正解です。
批判してくるやつのことを考えてたって猫は生き返りません。
時間をかけて頭をフル回転させて出し抜いた答えが正解です。
「じゃあお前はどっちなんだ?ココアとちびの管理人よ。」と聞かれたら、それはわからないです。
どっちも選ぶ可能性はありますし、そういった時期が来たらその時のちびの状況によって答えは変わります。
ただ間違いなく言えるのは、「私の家族は周りの反応は一切気にせず考え抜いて答えを出す」ということです。
ネコが死ぬ前の最後の気持ち
(「ルーシーメィのブログ」さんより引用)
先ほども書きましたが、猫ちゃんは(他のペットも一緒)最期まで「飼い主からのいつも通りの優しさ」が一番安心します。
死ぬ間際に嫌な気分になったり、ドキドキしたり、怖い思いをなるだけさせないことが大切ですよね。
飼い主さん側ももちろん辛いことはわかった上で書きますが、なるだけ猫ちゃんに対して悲しい顔や悲しげなトーンで声をかけないようにしてください。
「猫には気持ちが伝わっている?〜猫と人間の感情〜」でも書きましたが、猫ちゃんは飼い主さんのちょっとした違いも感じ取ることができてしまいますので注意してください!
最期に「今までありがとう!」と感謝の言葉をかけてあげた方が、猫も安心して天国へ行けると思いませんか?
飼い主としてできることは、感謝の言葉をかけてきちんと葬ってあげることです。
そうすることで、猫ちゃんも飼い主さんに対して「ありがとう」と思ってくれると思います。
んー、「ありがとう」とは思っているかはやっぱりわかりませんが、プラスの気持ちになっていることは間違いないと思います。
老猫が死を悟ったような変わった行動をしたときには、しっかりと虹の橋を渡らせてあげられるように飼い主さんが心構えと準備をしてあげてください。
〜老猫の死ぬ前の行動についてのまとめ〜
正直、この記事を書くのは少し辛い気持ちになりながら書きました。笑
でも、猫ちゃんを飼っている上で必ずやってくることなので、自分の為にも書きましたし、この記事を読んでいただいている方へも知っていただきたく、今回まとめました。
長い記事になってしまいましたが、ありがとうございました!
次の記事:「老猫が亡くなったらどこで火葬?3つの方法と料金について」→
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最後に
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[…] (「老猫は死が近づいてくると甘えてくる?」参照) […]