一般的に去勢手術を行うタイミングは性機能が成熟する前という考え方が普及しています。
去勢を行う理由は「発情によるストレスをなくすため」「生殖器に関する病気を防ぐため」「性ホルモンからくる強い縄張り意識や他の犬との競争を防ぐため」というものが主です。
野良犬を拾ったり、迷い犬を保護したりと成犬になってから去勢を行う場合を考えたときの注意点をまとめましたので見ていきましょう!
~一般的な去勢手術を行うタイミング~
6ヶ月~1年ほどで子犬時期が終わり、成犬となります。
オスのワンちゃんは発情期がありませんが、メスのフェロモンに誘われて発情することはあります。
たとえ見えないところにいても、メスの発情のサインは2km先まで届くとされています。
家の中にいるワンちゃんはそのメスのもとに駆け付け交尾ができません。
そのため大変ストレスが溜まってしまうのです。
この理由が去勢手術を行うタイミングに及ぼす影響は大きく、多くの飼い主さんが「性行動を知らないうちに手術を行いたい」と思っていることも事実です。
性に関することだけではなく、強い縄張り意識や競争意識からくるマーキングやマウンティングなど、一度ついた癖はなかなか抜けることがなく、できることならその癖を付ける前に去勢をしてしまいたい、というわけです。
~1歳以上のワンちゃんでの2つのポイント~
上記の話は子犬時期からワンちゃんを飼い始めた飼い主さんの場合です。
成犬に全身麻酔は効果的
飼い始めが1年を大きく超える場合、手術をしても良いのかと悩む方もいるでしょう。
この際のポイントは、2つです。
・体力は十分にあるか
・高齢でないか
人間と同じように、ワンちゃんの手術でも全身麻酔をします。
全身麻酔は薬剤を神経に作用させ、痛みや反射のない状態にすることです。
無痛かつ恐怖を感じることのないこの方法は、うまく利用すればとても便利なものです。
全身麻酔で亡くなる可能性もあり
しかし、ワンちゃんの健康状態が良くない場合や、体力の衰えが始まっている場合などでは注意が必要です。
麻酔は少なければ効きませんが、多すぎればそのまま目を覚ますことができなくなってしまうという、常にリスクとともにある方法です。
健康でまだ若いワンちゃんなら、そこまでリスクは大きくありません。
しっかりと獣医師さんと相談をして考えましょう。
~去勢すると病気にかからない?~
ワンちゃんは、4~5歳を過ぎるとホルモン性疾患になる可能性が出てきます。
精巣腫瘍の発生率が上がったり、会陰ヘルニアにかかってしまうパーセンテージが上がるのです。
しかし、それは”絶対”罹るわけではありません。
また、去勢手術を行ったからと言って、100%防ぐことはできないのです。
獣医師さんによって「するべきだ」「しないべきだ」と意見は様々です。
つまり、「去勢する」「去勢しない」をどちらを選んでも不正解ではないということです。
手術をするリスク・しないリスク、どちらが高いか天秤にかけてみることで見える答えもあります。
ワンちゃんの一番近くにいるあなたがワンちゃんにとっての一番良い選択をしてあげてください。
胡散臭い言い方かもしれませんが、きっと、ワンちゃんもあなたの選んだことを信じてくれますよ!
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最後に
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