〜食器の役割を果たすところが大きい〜
猫の舌がザラザラしているのにはいくつかの理由がありますが、そのうちの1つが食器の役割を果たすというものです。
猫は肉食動物ですが、仕留めた獲物を最後まできれいに食べるには舌で舐めとるしかありません。
そのためにはつるつるでは無くやはりザラザラしていた方が、骨に張り付いた最後の肉まで、きれいに剥がし取ることができるわけです。
ザラザラがやすりの役割を果たし、余すことなく獲物を食べきれるように、猫の舌はこのような造りになっています。
人間でいえばスプーンやフォーク、お箸のような役割を果たしていると言えます。
水を飲むときにもまたこのザラザラのおかげでより水をキャッチしやすくなっているなど、食事においては非常に大きな務めを果たすものなのです。
〜グルーミングでは櫛の役目を果たす〜
飼い猫の場合には飼い主にブラッシングをしてもらうことができますが、そもそも猫というのは自分で毛づくろいをする生き物です。
その際は当然手脚で身体を撫でるわけにいかないため舌で体中を舐めますが、そこで舌のザラザラというのは大きな役割を果たすのです。
舌の細かなザラザラは櫛の役目をして、身体についたゴミや抜け毛を取り除きます。
つるつるした舌ではこうはいきませんので、身だしなみを整える上でも舌のザラザラはとても重要な機能を担うものなのです。
猫はきれい好きな動物として知られていますが、身だしなみである美しい毛並みもまた舌によって整えられていると言えます。
自身の舌できれいにグルーミングできることからブラッシングをせずとも整った毛並みを維持することはできますが、その反面、自分でグルーミングをするということはそれだけ抜け毛を身体の中に取り込みやすくなってしまうということにも繋がります。
猫はお腹の中に毛玉が溜まり、ゲーっと吐き出すことがありますが、消化器官に負担をかけるため、決して良いことではありません。
自分でできるものの、やはり飼い主がきちんとブラッシングしてあげることでそういった毛玉の問題を解決していくことができますので、飼い猫の特権としてしっかり行ってあげるようにしましょう。
〜猫の舌の中央のザラザラ部分には味覚が無い〜
食器や櫛の代わりなど、非常に便利な機能を果たす猫の舌のザラザラですが、舌の中央部分には、味を感じる味蕾細胞がありません。
ただ食事を味わうだけでは無く、様々な役割を果たすためについていないという理由が大きいですが、そのために猫の舌というのは人間よりも味覚が鈍く、特に塩気には鈍感といった問題があるのです。
しょっぱい食べ物を与えてみても喜んで食べるから問題無いだろうと人間の食べ物を与えてしまうと、癖になって知らないうちに腎臓に大きな負担をかけてしまうといった可能性が出てくるので、この点には充分気をつけてあげてください。
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最後に
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