〜素晴らしいジャンプ力はミアキス由来?〜
どうして猫は、あんなにも高くジャンプできるのでしょうか?
猫を飼っていて感心するのが、素晴らしい跳躍力です。
椅子の上、机の上はもちろんのこと、人間の頭より高いタンスの上など、かるがるとジャンプして到達します。
道を歩く野良ネコも、塀の上へぴょんと飛び乗るなど、実に身軽です。
いろいろな理由が考えられますが、その1つに猫のルーツとの関係が挙げられます。
彼らのルーツはおよそ5000万〜4000万年前にヨーロッパなどに生息していたミアキスではないか、と考えられているのです。
ミアキスは体長25センチ前後の小型動物で、木の上など高い場所で生活していたとされています。
このため高所から飛び降りたり、高所へと飛び上がったりするための優れた脚力があり、さらには足場の不安定な高いところで生活できるだけの柔軟性といった能力が、遺伝子として現代のネコにも受け継がれているのかもしれません。
〜どのくらいの高さまで飛べるの?〜
では、ネコはどの程度の高さまでジャンプできるのでしょうか?
ネコのジャンプ力は、体長の4〜5倍といわれています。
たとえば体長25センチのネコなら、1メートル〜1メートル25センチ程度の高さを飛べるというわけです。
自分の体の何倍もの高さまで飛べる跳躍力の秘密は、優れた脚力もさることながら、関節が柔らかいこと、背骨がバネのように動くこと、体重が軽いことなども原因と考えられています。
〜人間換算するとマイケルジョーダン超え?〜
では、人間の跳躍力はどの程度なのでしょうか?
また、人間換算するとどうなるのでしょうか?
垂直跳びの記録では元NBA選手のデイヴィッド・トンプソンとマイケル・ジョーダンの1メートル22センチが有名です。
垂直跳びで1メートル以上飛べるとは、驚異的な数値です。
しかし、プロのアスリートではなく、平均的な成人男性の場合、垂直跳びの平均値は55〜65センチ程度となっています。
それでは、ネコのジャンプ力を人間換算するとどうなるでしょうか。
身重が170センチの男性の場合、6メートル80センチ〜8メートル50センチとなります。
トップアスリートであるマイケル・ジョーダンたちよりも、はるかに優れていることが分かるでしょう。
このように驚異の跳躍力を誇るネコですが、高いところに登りすぎて降りられなくなる、マンションの窓から飛び降りて死亡するなどの事故も起きています。
上へ上へと登って降りられなくなることもありますし、落下事故もありますから、注意が必要です。
マンションなどで飼う場合は、窓からの落下に十分に気を付けてください。
ネコは木の上で暮らしていたというルーツもあり、ジャンプをしたり飛び降りたりする運動が欠かせません。
安全に上下運動を楽しめるように、ある程度の高さのあるキャットタワーを置くなどして、室内環境を整えてあげましょう。
キャットタワーは、飛び降りたときにケガをしないように、低い位置にステップなどが設けられているものがおすすめです。
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最後に
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