オス猫の場合、去勢手術前と去勢後には大きな変化がみられるようです。
行動や性格がどうなるのか、飼い主として心得ておきましょう。
〜去勢後の行動が変わる〜
去勢前のオス猫は発情期になると落ち着きがなく、絶えず鳴いたり、外に出たがったりします。
あちこちにオシッコをかけたり、暴れて飼い主や家族に威嚇することもあります。
去勢後すぐには、ストレスを受けているので元気がないかもしれませんが、1ヶ月ほど経つと、目に見えて落ち着いてきます。
甲高い声で鳴くことはなくなります。
また、去勢前は活発だった猫も、寝てばかりいるようになるかもしれません。
最初のうちは傷が痛んで眠れない様子が見られるかもしれませんが、時間が経つと寝ている時間が長くなってきます。
発情期の猫がスプレー行動、いわゆるマーキングのためにオシッコを吹きかけるのは本能で、このスプレー行動は、去勢手術をしない限り治まりません。
大切な家具やカーペットにオシッコをかけられて困ったという飼い主さんは多いはず。
また、去勢していない猫は、オシッコの臭いや皮脂腺から分泌される臭いが強いものですが、去勢後はこれらの強い臭いがなくなります。
〜去勢後の性格が変わる〜
去勢後は男性ホルモンが減ります。
そこで、中性的な性格になることがあるようです。
また、成長ホルモンが分泌されなくなるため、子猫時代の性格がそのまま成猫になっても変わらず、大人になっても甘えん坊になることがあります。
性格がどうなるのか、その猫の個性もありますが、一般的にはおとなしく、甘えんぼうで、穏やかな性格になることが多いようです。
穏やかな性格に代わると、心臓や脳にかかる負担が減らせるので、長生きできるというメリットもあります。
〜去勢後の猫にどう接する?〜
猫の行動や性格が変わって、最初は戸惑うかもしれませんが、実は猫の方が戸惑っています。
手術によって肉体的にも精神的にもダメージを受けており、そのため、普段は甘えてこない猫でも飼い主の側で寝たがったりすることがあります。
傷ついた子供のように甘えさせてあげてください。
傷が1日も早く癒えるように優しく接しましょう。
猫のストレスを解消させよう、元気になってもらおうと、無理に遊ばせようとしたり、外へ連れ出すのがNGです。
ストレスを受けた猫は、身を隠そうとする場合があります。
傷が回復するまで隠れようとして、人目につかない場所、暗い場所へ行こうとするかもしれません。
無理をさせず、自分から出てくるまで待ちましょう。
飼い主が神経質にならず、普段と変わらない生活を送ることで猫もだんだん落ち着いてきます。
去勢後の猫は食事に気を使う必要があります。獣医師の指示に従って、少量ずつエサを与えてください。
ご飯を食べてもストレスで吐いてしまうことがあります。そんなときは無理に食べさせず、様子を見ましょう。
でも、もし、食欲がない状態が続くなら動物病院に連れていき、専門家のアドバイスを頂いた方がいいかもしれません。
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最後に
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